内容説明
史上最大の企業分割といわれるAT&T分割が実施されて6年が過ぎた。当のアメリカでは、通信網のイコール・アクセスやアクセス・チャージという料金調整が山を越し、分割のインパクトは収束されて、市場競争の進展に伴いAT&Tに対する規制が緩和されつつある。
目次
序章
第1章 舞台ごしらえ(規制下の独占;分計)
第2章 ベル・システムに競争きたる(テルパック大論争;変化を早める;砲火を浴びるAT&T)
第3章 行動と反応(ジョン・デバッツと「決定することの決定」;ベル・システム反応を示す;反トラストの十字砲火)
第4章 対立の拡大(1976年消費者通信改革法案;長距離通話サービスにおける競争;AT&T内の動揺)
第5章 全面戦争(ニュー・リアリズム;議会に向ける論争―下院;第2次コンピュータ調査;話合いによる妥協―中国料理メニュー)
第6章 合意の達成(行政府内の抗争;議会の動き―上院;電話帳;ブラウンとバクスターの最後の勝負)
第7章 新しい秩序の創造(和解の擁護;再編成計画;アクセス・チャージ;新生AT&T)
第8章 感想(変化の過程;分割の影響)
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