内容説明
マネーゲーム、スタグフレーションに代表される現代世界経済と日本経済の解明には、理論と方法の再構築が最も近い道である。本書は、「回り道にこそ、正に近道である」として、マルクス「経済学批判」の理論体系にたちもどり、そこから資本主義経済発展の運動法則を学びつつ、現代資本主義分析の経済理論の深化発展を試みた意欲的著作である。
目次
第1章 商品論と貨幣生成論―資本の一般理論研究(価値・価格の基礎理論;古典派経済学批判;「宇野経済学」批判;新古典派経済学批判)
第2章 資本主義分析の理論とインフレーションの諸問題(価値尺度論と価格の理論構造;資本の運動と貨幣論;インフレーションと資本主義の経済法則)
第3章 価格論と資本の理論展開(貨幣・信用論と銀行資本の理論;株式資本論の展開と金融資本成立のメカニズム;市場生産価格論と資本の理論)