出版社内容情報
《内容》 過去20年,眼科領域で最も進歩と変化の激しかった白内障手術の分野にもようやく安定期が訪れた.シリーズ第1巻「眼内レンズの使い方と実際」でこのテーマを取り上げているが,本巻では,その後主流となった水晶体乳化吸引法を中心に,現時点での白内障手術の最もスタンダードなガイドラインを目指した. 《目次》 総 説 最近の白内障手術をとりまく問題解 説 (1)白内障手術術前管理のポイント 1.白内障手術患者を前にして 2.麻酔 3.IOLの種類と使い分け 4.セッティング (2)超音波乳化吸引手術(PEA)の実際 1.PEAの器具 2.PEA適応のためのチェックポイント 3.強角膜切開法 4.PEAの手術手順 5.PEAの術中合併症 (3)挿入手技 1.各種IOLの挿入法 2.後房IOL毛様溝縫着 (4)術後合併症の予防と対策 1.感染症 2.術後炎症 3.Quality of visionに関連する合併症 4.後発白内障 5.IOLの位置異常 6.術後高眼圧および緑内障 7.術後角膜内皮障害 (5)角膜乱視 1.術前検査としての角膜形状解析 2.角膜乱視対策:同時Astigmatic keratotomyと術後Astigmatic keratotomy 3.Astigmatic keratotomyの道具資料広告索引
内容説明
本書は、次のような構成になっています。総説は、各巻の特集編集者による総括的なレビューであり、この部分だけで、そのタイトルについての現況の概要を知ることができるようになっています。解説は、本書の主体をなすもので、実地に即した項目を選び、診療に直結した実際的知識を、第一線の現場で活躍しておられる方に執筆をお願いしました。カラー写真と美しいシェーマを多用し、1項目について見開き4ページにおさまるよう、視覚に訴える魅力的な誌面にしてあります。ワンポイントアドバイスは、治療法のこつ、薬の使い方の要領など、実際の診療の場に役立つ情報を1項目1ページにまとめました。トピックスは、現在話題になっている新しい治療法や機器、薬についての欄で、1項目見開き2ページで記述してあります。最後に、特集タイトルに関連した診療機器、医療材料、薬について、性能、特徴、用法などを、各メーカーにお願いしてまとめ、読者に便ならしめるよう努力しました。
目次
1 白内障手術術前管理のポイント
2 超音波乳化吸引手術(PEA)の実際
3 挿入手技
4 術後合併症の予防と対策
5 角膜乱視