出版社内容情報
《内容》 近年自動化の波に押され,日常的一般病理に必要なテクニックの習得はなおざりにされがちである.本書は毎日の標本作りの伴侶となるべく企画された.掲載された方法はすべて執筆者自身によって経験されたものであり,本書の通りやれば例外なくうまく染まることを保証.図表570点 《目次》 1.切出し 2.固定 3.脱灰法(総論) 4.脱水・脱脂・パラフィン浸透 5.包埋 1)パラフィン包埋・台木付け 2)ゼラチン包埋法 6.薄切,伸展,乾燥 1)パラフィン・ブロックの薄切,伸展,乾燥(付 大切片薄切法) 2)クリオスタットによる凍結切片のつくり方 7.染色法総論 8.ヘマトキシリン・エオジン染色 9.膠原線維染色 1)アザン染色 2)マッソン・トリクローム染色 3)ワン・ギーソン染色 10.弾性線維染色 1)ワイゲルトの前田変法 2)ビクトリア青染色 11.好銀線維染色 1)NF・渡辺変法 2)PAM(過ヨウ素酸メセナミン銀)染色 12.線維素の染色 1)PTAH(リンタングステン酸・ヘマトキシリン)染色 2)MSB(Martius-scarlet-blue)染色 13.多糖体染色 1)ムチカルミン染色 2)PAS(periodic acid Schiff)反応 3)レクチン染色 4)High iron diamine(HID)-アルシアン青pH2.5(AB pH2.5)染色 5)コンカナバリンAパラドックス染色 14.酸性ムコ多糖染色 1)トルイジン青染色 2)コロイド鉄染色 3)アルシアン青染色 4)アルシアン青-PAS重染色 15.多糖類鑑別のための消化法 1)α-アミラーゼによるグリコーゲンの消化法 2)酵素消化による酸性ムコ多糖体の鑑別・同定法 16.アミロイド染色 1)Direct Fast Scarlet 4BSによるコンゴー赤染色 2)パチェラーPachtlerのアルカリコンゴー赤染色 3)ウォールマンWolmanのスタンダードトルイジン青偏光染色 17.核酸の染色法 1)フォイルゲン反応 2)メチルグリーン・ピロニン染色 18.脂質染色 1)ズダンIII,ズダンIV染色 2)オイルレッドO染色 3)ズダン・ブラックB染色 4)ナイル青染色 5)コレステロール染色(シュルツSchulz法) 6)リン脂質染色(酸ヘマチン法) 19.免疫組織化学 1)凍結切片を用いた免疫染色法(リンパ球の場合) 2)パラフィン切片を用いた免疫染色法 3)免疫二重染色法 20.白血球顆粒の染色法 1)ギームサ染色 2)ペルオキシダーゼ染色 3)クロロエステラーゼ染色(ヤムの方法) 21.生体内色素の染色法および鑑別法 1)メラニンの染色(マッソン・フォンタナ法) 2)リポフスチンの染色(シュモール反応) 3)胆汁色素の染色 4)セロイド色素染色 22.細胞内顆粒の染色法 1)膵島B細胞の染色(ゴモリのアルデヒド・フクシン染色) 2)好銀顆粒染色(グリメリウス染色) 3)鉛ヘマトキシリン染色 4)膵島三重染色(グリメリウス・アルデヒドフクシン・鉛ヘマトキシリン三重染色) 5)銀親和性細胞の染色(マッソン・フォンタナ法) 6)クロム親和性細胞の染色(ジアゾ反応) 7)ヘモグロビン染色 8)下垂体細胞の染色 9)旁糸球体細胞顆粒の染色(ボビー法のスミス変法) 23.金属・無機塩の染色法 1)鉄の染色 2)銅の染色 3)カルシウムの染色 4)クロムの染色(鷲見の方法) 5)アルミニウムの染色 6)鉛の染色 7)銀の染色 8)金の染色 9)亜鉛の染色(ジチゾン法) 10)水銀の染色(岡本,妹尾,奥村法) 24.組織内病原体の染色法 1)一般細菌染色 2)抗酸菌染色 3)真菌の染色 4)梅毒スピロヘータの染色 5)ウイルスの染色 25.神経系の染色法 1)神経細胞の染色(ニッスル顆粒染色) 2)髄鞘の染色 3)神経原線維の染色 4)神経膠細胞の染色 5)神経膠線維の染色付録索引