内容説明
植物でも動物でもなく、きのこの仲間の菌類でもなく、小さいけれど宝石のようにきれいで、体の形がどんどん変わる、とてもふしぎな生きもの、粘菌。なぞにつつまれて生きている、粘菌のみりょくにせまります!
目次
粘菌の体のつくりと名前
粘菌はどんな生きもの?
いろいろな粘菌
粘菌の一生とは?
いろいろな子実体
いろいろな変形体
粘菌はどこにいる?
粘菌に似ているけれど…?
粘菌を見つける!
粘菌を育てる!
粘菌の役割って?
粘菌Q&A
著者等紹介
新井文彦[アライフミヒコ]
6月から10月までの間は、北海道で、毎日森に通って、きのこや粘菌の写真を撮っています。冬の間は、群馬県で、暮らしています
川上新一[カワカミシンイチ]
1966年、大阪生まれ。和歌山県立自全博物館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
139
図書館本。「森の宝石」といわれる、粘菌(変形菌)の写真集。粘菌は、動物でも植物でも菌類でもない独立した生き物で、アメーバ動物の一種。本書は粘菌の種類、見つけるコツ、飼い方、楽しむポイントが、オールカラーの写真とイラストで分かりやすく解説されている。人が肉眼で確認できるのは、変形体と子実体。その姿は、赤、白、黄色、金色、銀色などの鮮やかな色彩に、形状はまち針型やプレッツェル型など実に変幻自在で、何とも美しくて神秘的な生き物だ。あの南方熊楠が魅せられたというのも納得。公園や森林に行って探してみたら面白そう!2021/08/29
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
58
読友さんのレビューにひかれて。本書は、粘菌の体のつくりと名前、粘菌の一生、粘菌の種類など粘菌についてカラー写真で紹介。名前から、キノコやコケ類のような菌類の仲間だと思っていたが、単細胞で体の形を常に変えながら動くアメーバの仲間だったとは。鮮やかな色彩に、複雑な形状、不思議で美しく謎に満ちあふれ、太古の時代から地球に存在した粘菌。見ているだけで楽しい。キモカワイイなぁ。粘菌の魅力満載の一冊。2021/10/06
やま
17
粘菌関係の本は何度読んでも不思議な生き物だと思います。生き方といい、その形状といい未知の生物感があります。屋外で出会えるかというと、探し方が下手なのかあまり見たことがありません。この本、シリーズものなので他のシリーズも読んでみたいです。2021/06/08
izw
7
AI美芸研で粘菌の研究について聞いたことがあるが、粘菌については馴染みがなく、その後も探索してみていなかった。子ども向けのコーナーでこの本を見つけて手に取ったが、数々の「美しい」写真に目を奪われた。粘菌が単細胞生物で、形態を変化させつつ生きているという不思議な生き物であることを知った。鮮やかな色、見慣れない形をきれいだと感じるし、そのように表現されているが、これを「気持ち悪い」と感じる人も多いだろうな、と思いながらページをめくっていた。2021/12/30
原さん
7
蟲師の世界観でした。きのこは形が決まってるのでそこまで驚きがないですが、これは見ていると思わず、オオ…と声が漏れます。2021/11/15