内容説明
殻での識別と分類を中心としたウニの入門書。日本の海岸で入手できる可能性が高いウニ103種を掲載。
目次
正形類(キダリス目;フクロウニ目;ガンガゼ目;オトメガゼ目;カサアシガゼ目;アルバキア目;ホンウニモドキ目;カマロドント目)
不正形類(タマゴウニ目;タコノマクラ目;カシパン目;ブンブク目)
著者等紹介
田中颯[タナカハヤテ]
1994年京都府生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士前期課程修了。タコノマクラ・カシパン目の系統分類が専門。現在はIT企業でエンジニアをしつつ日本産ウニ類の分類の研究をライフワークとして続ける
大作晃一[オオサクコウイチ]
1963年千葉県生まれ。生物写真家。東海大学理学部卒業
幸塚久典[コウツカヒサノリ]
1970年東京都生まれ。葛西臨海水族園のアルバイト後、のとじま水族館の飼育技師、環境コンサルタント会社の研究員、長崎ペンギン水族館の学芸員を経て、東京大学大学院理学系研究所附属臨海実験所の技術職員として勤務。現在は技術専門職員。水族館時代から棘皮動物(特にウミシダ類)の発生学や分類学的研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
88
ウニの殻での識別と分類を中心としたウニの入門書。日本の海岸で入手できる可能性が高いウニ103種を紹介(本書より)。ウニといえば寿司の上ネタくらいしか思い浮かばないかもしれないが海岸を歩くとウニやカシパン、ブンブクチャガマ、タコノマクラなどのウニ類の殻を見つけることができる。どれも殻は薄く脆いが実に美しく不思議な形だ。うちにもいくつかある。全編カラー写真と解説でウニの構造を知ることが出来ウニの同定に役に立つと思う。ウニ萌え必読。図書館本2019/12/04
♪みどりpiyopiyo♪
48
図書館の新着棚で見つけました✩⡱ ウニの棘を外してみたら 殻の形態が面白いし、殻の中の体の仕組みも生態も面白い! そして何より ウニウォッチングやウニハンティングに行くときにも携行しやすいポケットサイズ♪ ウニウォッチャー必携の1冊ヾ(๑╹◡╹)ノ" ■今回は全体をささっと流し読みでしたが、機会を見て熟読したいです。(2019年)(→続2019/12/06
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
23
レビューで知った本。息子が生物(学校の教科)でウニの話をしていたので、実にタイムリーに借りた!と満足したのは母だけで、とうの息子は「そういうことじゃないよね?」と笑っていた。これだけの種類をみれることなんてないのに…ウニの殻綺麗なのに…ネーミング笑えるのに…。ブツブツ言っていたら、こっそり読んで笑ってました(*^^)v2019/12/30
イリエ
19
大好きな雑貨店「ウサギノネドコ」でみつけてしまいました。「~ウニの驚くべき機能美や多様性に触れ 共に喜びましょう。」(はじめに)とあり、共に喜びましょうってどういうことよとひき込まれ、SFを楽しむように愛でました。2021/05/08
遠い日
13
ウニ、食べるのは好きですが、さほど生態に興味があるわけではありません。が、文一総合出版のハンドブック、とくればスルーはできません。そしてそして、ウニビギナーのラッキーポイントとしては、どこを読んでも何を見ても、おもしろい、不思議、どうなってるの?と、楽しい時間を過ごさせていただきました。ウニの殻の美しさ、これだけ列挙されればほぉ〜、へぇ〜、と歓喜。いいものを見せていただきました。2019/12/14