内容説明
増えすぎたシカへの対応のために、各地でシカ柵が設置され、多くのデータが蓄積されてきた。それは、柵の効果を検証するにとどまらず、日本の植生の多様性を浮き彫りにし、また生態系の中でのシカの役割をも解き明かすものともなった。効果的な対策のために、日本列島の森林とシカの「今」をまとめた。
目次
第1章 シカは日本の自然を大きく変えた?(シカ学事始め;シカという動物;植物への影響;日本の植生へのシカ影響の広がり―植生学会の調査から)
第2章 各地のシカ柵でわかったこと(日本の森林植生とシカ柵;高山植生、湿地、ササ草原とシカ柵)
第3章 シカ柵の効果を考える(知床のシカ捕獲と柵と保護区の未来;シカ柵の有効性と限界)
著者等紹介
前迫ゆり[マエサコユリ]
大阪産業大学大学院人間環境学研究科教授
高槻成紀[タカツキセイキ]
麻布大学獣医学部元教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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