介護110番 母がおカネをかくします。

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093108393
  • NDC分類 598.4
  • Cコード C2077

出版社内容情報

共感とヒントがあふれる介護掲示板が本に!

「物忘れがひどいのに、一人暮らしできると言い張る母をどうすれば?」
「認知症なのにどうしても運転するという義父を止めたい」
「すぐお金や物を隠す母に父がイライラをぶつける」
「すぐ死にたいともらす母がしんどい」
「徘徊が始まった父にどう対処したらいいの?」

だれもがいつかは向き合う介護のなやみ。今日も介護コミュニティサイト[介護110番]にはさまざまな悩みが寄せられ、プロ・アマ問わず介護経験者がレスをつけます。本書は、その相談トピックとレスをまとめた、初めての書籍です。
たとえば、徘徊するお父さんの問題については「靴に名前を書く」「名刺を持たせる」などの秀逸なアイデアが寄せられます。
こういったヒントやアイデアだけでなく、「兄弟姉妹も手伝ってくれないひとりぼっちの介護」への共感と励まし、「介護放棄した次男を葬儀に呼びたくない」相談主を交えた、本音の議論。
匿名掲示板だからこそのリアルな議論は、いま介護に面している人、これからやってくるであろう介護に不安を抱える人にとって、ものすごく役にたつはずです。
表紙カバーの絵は、『ペコロスの母に会いに行く』の岡野雄一さんです。

[介護110番]サイト
http://www.kaigo110.co.jp/



【編集担当からのおすすめ情報】
介護に悩んでいる方、今後のために心の準備をしておきたい方にぜひ、読んでいただきたい本です。
介護に役立つヒントとアイデアがいっぱいつまった一冊ですが、それだけではない、介護される側の苦しみと、介護する側の苦しみが伝わる、感動と涙の本でもあります。
人生の最後の最後、周囲の人や物がわからなくなってしまう不安と焦り、そんな親を前にした子のせつない思い。介護保険もお金も、こういった心の葛藤を解決してはくれません。だからこそ、同じ経験をした人の共感が、大きな癒やしとなるのです。
本書には、相談内容やレス内容を含めて、多種多様な経験談が載っています。その中に、初めてショートステイに義母を預けた話があります。その一部を以下に掲出します。

その日、「○時に迎えに行きます」と書かれた手紙を持たせ、ショートステイ先に義母を預けました。予定よりちょっと早めの時間に迎えに行くと、スタッフの方たちが、「わあ?!もうお迎えに来ちゃった! 帰る支度しないと?」と、〈お迎えが早まった作戦〉を実行してくれました。そして義母の手には持たせた手紙が握られていて、何度も何度も見たのか、すり切れていたようになっていました。

みんなの心のやさしさ、せつなさがしみわたります。
「つらい」「苦しい」だけではない、介護がもたらす深い感動が、読み進むにつれ、胸に広がってきます。



物忘れがひどいのに、一人暮らしできると言い張る母。
親に聞きにくいこと(財産や施設入所など)をみなさんはどうやって切り出しましたか。
本人に、認知症であることを伝えるべきでしょうか。
父の認知症を認めず、怒鳴り散らす母。
やめさせたい義父の運転。
姑に、デイサービスに行ってもらいたいのですが……
母が認知症と診断されました。これからどうなっていくのでしょうか。
すぐお金や物を隠す母に、父がイライラします。
徘徊の始まった義父にどう対処したらよいでしょうか。
半身不随の父。社会復帰に向けてなんとかリハビリをしてもらいたい。
母が食べてくれません。いったいどうしたら……
真夜中の痰の吸引で困って待っています。
療養型病院に入院している胃ろうの父が口から食べさせてくれと言います。
遠距離実家での老老介護が限界になりました。
義母に、「姥捨て山に捨てた」と責められるのがつらい。
おひとりさまの叔父の世話に両親が憔悴……
義父が半身麻痺となり、同居、自宅改修と決断を迫られています。
何につけ「死にたい」と言う母がしんどい。
ひとりぼっちの介護。
父が危篤に。介護放棄した次男を葬儀に呼びたくない。


吉川 浩[ヨシカワ ヒロシ]
編集

内容説明

日本最大の介護コミュニティサイト“介護110番”の掲載板「なんでも相談室」の相談スレッドを初めて書籍化。相談者もレスする人も、みんな介護の経験者だから「うちも同じ!」という共感があふれています。経験者ならではの介護を乗り切るヒントもいっぱい。「私はこうしたよ!」と目からウロコのアイデアも!介護サービスや認知症、高齢者の運転免許など、知っておきたい情報もしっかり解説。

目次

物忘れがひどいのに、一人暮らしできると言い張る母。
親に聞きにくいこと(財産や施設入所など)をみなさんはどうやって切り出しましたか。
本人に、認知症であることを伝えるべきでしょうか。
父の認知症を認めず、怒鳴り散らす母。
やめさせたい義父の運転。
姑に、デイサービスに行ってもらいたいのですが…
母が認知症と診断されました。これからどうなっていくのでしょうか。
すぐお金や物を隠す母に、父がイライラします。
徘徊の始まった義父にどう対処したらよいでしょうか。
半身不随の父。社会復帰に向けてなんとかリハビリをしてもらいたい。
母が食べてくれません。いったいどうしたら…
真夜中の痰の吸収で困っています。
療養型病院に入院している胃ろうの父が口から食べさせてくれと言います。
遠距離実家での老老介護が限界になりました。
義母に、「姥捨て山に捨てた」と責められるのがつらい。
おひとりさまの伯父の世話に両親が憔悴…
義父が半身麻痺となり、同居、自宅改修と決断を迫られています。
何かにつけ「死にたい」と言う母がしんどい。
ひとりぼっちの介護。
父が危篤に。介護放棄した次男を葬儀に呼びたくない。

著者等紹介

吉川浩[ヨシカワヒロシ]
1952年、大阪生まれ。商業施設やデザイン企画の仕事を経て、株式会社イメージラボラトリーを設立。企業のデザイン・トレンド分析、ブランド戦略などを行なう。1993年、介護・福祉の業界紙、月刊『介護ジャーナル』を創刊(発行人)。1999年にWebサイト“介護110番”を開設、非営利活動として管理・運営している。現在は奈良市に居住し、自然農法で米や野菜の栽培、野生種の大和ミツバチ(日本ミツバチ)の自然養蜂に取り組む自給自足的生活を行なっている。2011年に博士号(創造都市)を取得。広島県尾道市立大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いつでも母さん

96
何と言うタイトル!そのままズバリではないか!と手にした。よく見ると介護110番とあるではないか・・介護はされる方のプライドも有りご本人は辛いよね。介護する方はもっと辛く大変。父を胃瘻造成し、気管切開でカニューレ(痰の吸引はいつでも待機状態)自宅で看護し看取ったけれど、私は入浴を一人でやったのでそれがちょっとだけ大変だったかな。でも、父は頭はしっかりしていたので良かった。認知症だったら、多分もっとしんどいなぁ。当事者には、こう云う吐露出来る場所はありがたいと思う。自分は世話をかけずに逝きたい。2015/11/11

アーモンド

35
昨年あたりから、義母が通帳やカードを無くす事が続いたので気になって読んだ。自虐的に笑い話のように書かれたエッセイかと勘違い。「介護110番」というサイトに寄せられた、書き込み、相談と、それに対してのアドバイス、意見をまとめたもので、勉強になりました。日々厳しい現実と向き合い、頑張ってる方々がたくさんいるのだと再認識。近い将来直面するであろう介護生活。心構えになりました。2015/12/21

まみか

10
〜何かにつけ『死にたい』と言う母がしんどい〜友人の言葉を思い出し、手に取る。とある院長先生が言った言葉になるほどと。『大丈夫。そのうち死ねるから』大丈夫という言葉でその方の気持ちを受け入れ、その上で肯定してあげれている。言葉をかける方にも救いがある。覚え書きのために。2015/12/19

ジョージ

9
経験者にしかわからない気持ちを吐き出せる、貴重でありがたい場所ですね☆2015/10/21

海星梨

3
介護当事者の苦悩や葛藤を知れる一冊。当事者同士がコミュニティサイトを通すことで共感や相談ができる、インターネットの普及はアングラな面が強調されがちで、最近も悲しい事件があったが、こういう面ももちろんあると再確認。2019/11/28

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