目次
第2部 性淘汰(性淘汰の諸原理;動物界の下等な綱における第二次性徴;昆虫における第二次性徴;昆虫(続き)―鱗翅目
魚類、両生類、爬虫類における第二次性徴
鳥類の第二次性徴
鳥類(続き)
哺乳類の第二次性徴
人間の第二次性徴
全体のまとめと結論)
解説(性淘汰と配偶者選択の進化:ダーウィンの提唱から130年たって;人間理解のための進化的アプローチ)
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感想・レビュー
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第Ⅱ部では、変異が同種内の性差における淘汰という概念において検討される。性が淘汰であることは、生存の合理性に対して、クジャクの羽根やダマジカの角のような無駄な特徴がなぜ残るのかという問いから生じる。著者は、同種間での雄同士の競争と雌による雄の選り好みという2つの要素が、生存からすると不要な形態を淘汰していると仮説する。ここから、雄同士の激しい戦いや求愛の歌のバリエーションも説明されるが、さらに同種間の淘汰を過度に発達させたヒト科の社会が同種を異種として差別する「人種」概念を作り出すという仮説が導出される。2017/09/14