著者等紹介
須ヶ原光弘[スガハラミツヒロ]
1945年福岡県に生まれる。1969年田淵行男氏に師事、穂高の撮影をモノクロームで開始する。カメラ雑誌、山岳雑誌、グラフ雑誌等に山岳風景写真を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あきあかね
23
信州の四季を切り取った写真集。多くの名峰が聳え立つ信州は、可憐な高山植物に満ちた「花の王国」でもある。花々が咲き乱れる春·夏から、錦繍の秋、静寂の冬へと自然の時は連綿と移ろってゆく。 白樺の純林の白が、立ちこめる霧の白へと溶けていく中、アクセントのように一本の紅葉の朱がぽっと輝く。夢幻の世界に誘うような写真に、思わず溜息が漏れる。 今年の夏、久しぶりに訪れた上高地を想い出す。神々しいまでの威容を誇る穂高連峰と、手を浸すと白藍色に染まっていまいそうな清冽な梓川の流れが目を閉じると浮かび上がる。2019/10/21
けんとまん1007
4
信州は、お隣の県なので、馴染みがある。しかし、その広さゆえか、南側のほうは遠いという感じを持っている。四季を通じた中で、さりげないところに、美しさを感じてしまう。確かに、いかにもという風景もそれはそれでいいのだが、やはり、ちょっとした目線の位置の変化が、とても面白いし、感動する。こういうのを見ると、その場に行きたくなってしまうのは、誰も思うことだろうな。2012/11/12