内容説明
深刻な食糧不足、そして排外主義的な空気が蔓延し、外国人が厳しく監視された状況下で、軽井沢に集められた外国人1800人はどのように暮らし、どのように終戦を迎えたのか。聞き取り調査と、回想・手記・資料分析など綿密な取材でまとめあげたもう一つの太平洋戦争史。
目次
第1章 「発見」された軽井沢の外国人たち
第2章 落葉松林の中のモザイク社会
第3章 戦時下軽井沢の暮らし
第4章 昭和二十年
第5章 終戦後
第6章 家族の物語
著者等紹介
高川邦子[タカガワクニコ]
1961年東京都生まれ。日本郵船(株)勤務の後、1991年より(株)NHKグローバルメディアサービス登録翻訳者として、NHKで翻訳に携わる。2001年慶應義塾大学法学部政治学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yasuhisa Ogura
1
第2次大戦中、軽井沢に集められた外国人の生活を描いたもの。日本の政策により、同盟国のドイツ人、中立国のスイス人、国籍を剥奪されたユダヤ人、亡命ロシア人など1800人くらいの外国人が軽井沢での暮らしを強いられていた。特高警察による厳しい監視や深刻な食料不足が描かれている。特に彼らが語る軽井沢の厳しい冬の寒さは印象的である。また、軽井沢にはナチスの秘密警察も存在しており、反ナチス的な行動に目を光らせていたという。このような必ずしも幸せとはいえないような歴史も、軽井沢の魅力の一部であると思う。2021/11/17
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