内容説明
日清・日露戦争までの日本人は立派な戦略眼・情報センスを持っていた。しかし日露戦の戦勝によって生じた傲慢さのために戦略・情報観が歪められ、先の大戦では惨敗することになってしまったが、本来日本人が持っていたすばらしい戦略・情報・倫理観を古事記・戦国時代に遡って説き明かす。
目次
第1章 日本人は戦略・情報面で劣等生なのか?(主要国の戦略文化比較;教育面での日米比較 ほか)
第2章 日本人の戦略・情報観(日本語の「情報」;古事記に見られる「情報と戦略」 ほか)
第3章 幕末以降の戦略・情報観の変化(吉田松陰;ペリー来航 ほか)
第4章 日本武人の倫理観(古事記・万葉・十七条憲法・歴代天皇御製;武士道 ほか)
著者等紹介
太田文雄[オオタフミオ]
昭和23年東京生まれ。昭和45年防衛大学校卒(14期)。昭和55年から2年、米海軍兵学校交換教官。昭和63年「ゆうぐも」艦長。平成4年スタンフォード大学客員研究員。平成5年から1年間、米国防大学学生。平成6年第1(その後第64)護衛隊司令。平成8年から約3年間在米日本大使館国防武官。平成13年から約3年間防衛庁情報本部長。平成15年ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院にて国際関係論博士号取得。平成17年退官(元海将)。現在、防衛大学校安全保障・危機管理教育センター長兼政策研究大学院大学安全保障・国際問題博士課程連携教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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