内容説明
シルクロード探険史の名著。大正初め、本願寺大谷光瑞の命を受けチベットに入った青木文教の克明なチベット紀行。４年間の滞在中に青木が見たチベットのすべて。
目次
第１編 入蔵記（入蔵の動機；入蔵の好機きたる ほか）
第２編 チベット事情（チベット地理概説；チベット対外関係 ほか）
第３編 出蔵記（ラッサを去ってギャンツェに向う；ギャンツェとシガツェ ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lunta
1
大正時代に書かれた本なので語り口がいかにも古く、特に形容詞が大仰で読みにくいが、内容は現代の目から見ても驚くほど公正で正確だと思う。同じ頃にチベットに入った河口慧海の大げさで傲慢な著述よりもずっと好感が持てる。控えめな性格だったために晩年になるまで不遇をかこっていたと解説にあるのが印象的。2024/12/13
