内容説明
本書は、寝技の利点とその必要性を説いた『日本柔道の真髄・寝技』の姉妹編として対をなすものである。前著が、スポーツ化された国際柔道(国際ルールや講道館ルール)の中で闘うことを前提に寝技の理論と技術指導をしたのに対し、本書は、かつて寝技の極致を極めたといわれる高専柔道(かつての学生柔道)の寝技を、日本の武道文化の遺産ととらえ、その高邁な精神と技術を継承し守り伝えるとともに、寝技以前の、寝技の最も基本的な根っ子の部分にスポットを当てた技術書である。
目次
1 寝技を使いこなすための基本動作と体さばきの練習マニュアル(足さばきの練習法;腰(尻)さばきの練習法
防御に必要な体さばきの練習)
2 寝技の「攻め」と「防ぎ」の基礎的技術(下からの攻撃と防御;上からの攻撃と防御)
3 寝技の「極め方」と「逃げ方」(抑え技で制するときのポイント;絞め技の基本と応用技;関節技の極め方と逃げ方)