- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見
内容説明
「これは、死体の絵です」絵画展で、志乃ちゃんがあるクイズに答えたことがきっかけで、僕らは画家のアトリエに招待されることになった。なりゆきとはいえ、志乃ちゃんとの旅行は初めてのことだ。普通の女の子らしさを見せてくれるようになった志乃ちゃんとも、最近はだいぶ近い距離でつきあえるようになった。ずっと一緒に居たいし、一緒に居て欲しい。こうやって少しずつ、僕は志乃ちゃんの家族になっていけると思っていた。あせらず、ゆっくりと僕らのスピードで。その先にある幸福を信じて明日を生きて行こうと。だけど、僕は思い知らされるのだ。それがただの夢にすぎなかったことを―。大学生の僕と小学生の志乃ちゃんとの純愛系ミステリー。二人に緩やかな変化の時が訪れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
U
3
興味深い動機と真相。救われなさと、それゆえの後戻り出来ない決意、みたいな。なんというかこう、このシリーズは一貫して、深層意識の中で僅かなりとも罰と断罪を求めるようなところがある、ような気がする。でも反面、理解は求めていない、そうであるから究極的に罰すら振り払う。でも志乃はそれを突きつけるんだなあ。今回は違ったけれど。2014/01/04
ソラ
2
【整理・再読】2021/07/25
ソラ
2
【読メ登録以前読了作品】 2008/03/01
ねこのみー
2
第二部スタートの今回も志乃ちゃんは可愛いらしいのです。挿し絵で描かれる志乃ちゃんもだいぶ表情豊かになってきてるね。選択を誤らせるほどに大きくなった『僕』の存在は、志乃ちゃんにとって吉と出るか凶と出るか。続きが気になる。2014/04/28
hirayama46
1
前巻からけっこう間が空いてしまいました。承前がやたらと長い構成になっていたのでなんだろう、と思ったら完全に本編ですね……。まあ別にいいのですが。しかし、志乃ちゃんは敗北したのかどうかは議論がわかれるところでありましょう。ミステリ的にはちょっと不完全燃焼なところもあったような。あとがきでも推理度は0と書いておりますが。これからの方向性的にそうなるのかな。2014/07/15