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内容説明
「最悪―貴方だけは生き残る」志乃ちゃんの、闇に沈み込むような口調に、ゾクリと魂が―身体ではなく心でもなく、僕という存在そのものが震えた。デパートに閉じこめられ、あと二時間で時限爆弾が爆発するという状況で志乃ちゃんは平然とそんなことを言う。もしも、爆弾も解体できず、犯人も見つけられず、二時間のタイムリミットが迫るという最悪の状況になったとしたら―。あの日、銀色の髪の少女が言ったように、志乃ちゃんは本当に犯人もろとも僕以外の人々を殺してしまうんだろうか。必要とあらば、キララ先輩や自分自身でさえも?いや、そんなのは駄目だ。志乃ちゃんは誰も殺さない。誰も殺させたりなんかしない。僕らは、まだどうしようもないほどに他人かもしれないけれど、僕はこれからもずっと志乃ちゃんの傍で生きていきたいんだ。いつか、彼女の本当の家族になるために―。ダークな魂を持つ小学生の志乃ちゃんと大学生の僕との純愛系ミステリー第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
3
【整理・再読】2021/10/17
U
3
確かに、愛するということ。切れるシーンはぐっときました。理解したいという願望とその不達成性、理解される必要を感じない精神と無理解であっても得られる感情、かな。真白ちゃんは意外と人類愛のなくもないおせっかいさん。2014/01/04
Y
2
シノちゃんかわいいんだけどどうしても好きになれなくて。てか登場人物誰も好きになれなくて。でもストーリーがクセになるのか一気にここまで読んでしまった2025/05/26
ソラ
2
【読メ登録以前読了作品】2007/01/18
ねこのみー
1
イチャイチャしたり甘ったるい会話をする訳でもないのに、たしかな愛が感じられる志乃ちゃんと僕の関係がいい。このふたりならきっと、最悪はないんでしょう。第二部に入る5巻からの展開にも期待。2013/06/25