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内容説明
自らの意志で人類を裏切り、幽幻種を率いる人型機械体・剣帝ヘケト。奴との戦いで俺・凪は、いま…入院していた。ダ家政婦・イリスの献身的な看護(本人曰く「完全看護士機関イリスです!」)の甲斐もあって右腕の治りは順調だが、剣帝の襲撃で紗砂とヨミ先輩は深手を負い入院。俺たちの計画“プロジェクト・エデン”は遅れることになってしまった。すぐにでも退院して剣帝と再戦、といきたいところなのだが―。「あなたのデータ採取を剣帝から依頼されました」お前、剣帝側についていたのかよ!?意外な人物から語られるヘケトの計画とは?楽園へと続く最終局面、いま始まる!
著者等紹介
細音啓[サザネケイ]
『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
43
その力の差1250倍、圧倒的不利な状況。それを対等に持ち込める確率、僅かに0,08パーセント。中々に絶望的な状況を、たかがと緋色の髪をした人工知能の少女が笑う。彼女はもう、数字が全てではない事を知っていた。友との戦いを通して。芽生えるはずのない、トクベツの感情。あまりに優しく愛しい欲と、溢れた涙の秘密。虹の彼方、エメラルドの都に心臓を貰いに行ったブリキの兵隊と、今の彼女達はきっと同じ。気が付いたらきっと、貴女の中に想いを、欲を、受容する心がある。愛せる自分、を受け入れて。戦女神は舞う。未来は変わると信じて2013/11/21
いーたん
27
イリスは残り一巻でエデンは残り二巻。物語も佳境に入ってきて、シリアス中心の展開なんだが・・・ミカエル可愛い。学校戻ったら全身メンテナンスとかあからさま死亡フラグ立ってたんだけど、死んでなくて良かったってのが一番の感想。なんとかして全身メンテナンスのエピソードは描いて欲しい。とにかくミカエルが可愛かった。そんな四巻でした。2013/09/26
コリ
19
クライマックスに向けて色々な動きがあった一冊。凪と剣帝の再戦、ミカエルと紫苑の因縁、イリスの心の在り方など非常に内容が濃かったわー。エデンシリーズに向けて皆がどの様な結末を迎えるのか気になってしょうがない!それにしても今回のミカエルはいつも以上に可愛かった。全身メンテ頼むシーンはめっちゃニヤニヤ(笑)しかしあの約束はどう考えても死亡フラグだよなぁー…。だからフラグへし折って是非全身メンテされちゃうラブコメを見せて欲しいな(笑)2013/06/23
朝夜
14
読了。クライマックスに向かって動き出した物語、あとはノンストップでエデンに繋げるだけですね。アンドロイドと人間の在り方について説いた今巻。中々のシリアス具合で楽しめました。凪達の物語はきっとハッピーエンドで終わらないかもしれないけれど、エデンのラストで報われれば良いなと思いました。2013/07/15
仔羊
14
凪やヨミ先輩の怪我の回復後、機神の対策のため帝都へ向かう一向。しかしそこはもう…といらないものはほぼ切り捨てて、バトルメインな急加速展開。だけども必要な部分はしっかりと書いてあり、さらに最終巻に向けて?の伏線を残したりしていたりと満足な出来でありました。カインツさんがここで出てくるとは全くあの放浪者さんは(笑)。さまざまな思惑、色々と謎を遺したままなのだが、急なプロジェクトエデン開始の最終巻に期待です。2013/06/21