富士見ファンタジア文庫 カナクのキセキ〈４〉

上総 朋大【著】

富士見書房（2012/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 316p／高さ 15cm
• 商品コード 9784829137512
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

（ううう、ユーリエ、ゆーりえぇ…）アレンシア全土から流れ込んでくる黒夢に意識を刈り取られそうになるたび、カナクは最愛の人を想い、ひたすらに耐えた。あとどれだけ黒夢を集めれば、ユーリエのもとに飛べるのか？その傍らには、ユーリエの心を継いだ夢魔が傳いている。「魔王さま、今は焦らずに黒夢を集めることに専念して下さい」苦しむ若き魔王を、リーゼは言葉少なに見守った。一方、オリヴィアは各国の王と連携を取り、銀獣人の少年ライカを影砲士へと鍛え始める。そしてカナクと世界の両方を救いたいネウは、手がかりを求めてミスティカの大図書館を目指したが―。

著者等紹介

上総朋大［カズサトモヒロ］
第２２回ファンタジア大賞にて金賞を受賞し「カナクのキセキ」シリーズでデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ひめありす＠灯れ松明の火]

もう、これはカナクだけの『キセキ』ではありませんね。愛した人を取り戻したいカナクの激しさのキセキ、愛した人に幸福になってほしいネウの健気さのキセキ、愛した人の仇を討ちたいオリヴィアの慈しみのキセキ、愛した人それぞれへの想いを抱える仲間たちの冒険のキセキ、そしいまだ語られぬ愛しい人てユーリエの想いのキセキ。それぞれの軌跡が、鬼籍が、やがて積み重なって奇蹟になる。皆のキセキの物語。此処まで来たからには是非、全ての人が愛しい人とのハッピーエンドを迎えられるとびっきりの奇跡を期待して、最終巻を待ちましょう。

2012/09/11

[KEI]

購入。うむ、1巻のインパクトが大きかっただけに途中どうなることかと思っていたけど、いい感じに上手くなってきてるじゃないか。ただ、相変わらず本編があらすじのような・・・。この作者の場合、手綱をとらずに好き勝手ガッツリ書かせた方がいいんじゃ？って思ってしまう。子供騙しのような夢想のような純愛貫く内容でもいいから、濃く濃く書いて欲しい。内容は概ね満足。カナクもリーゼに言いなりのような感じでなく、彼なりに考えがありそう。次巻はドラゴン大暴走なるか・・・？期待大。

2012/04/29

[ごぅ。]

負の連鎖というべきか。思惑が疑惑が思惑がたぷたぷ浮かんで来た感じ。。。。ルイ・ソーン並びに五英雄が絡んでくるんでしょうか？ヤヒロの動向にも個人的に注目しつつ、駄々っ子のようにカナクが見える今日このごろ。。。

2012/05/27

[ころん]

ユーリエに会いたい一心で黒夢を集め続けるカナク、リーゼへの復讐を果たさんがために銀獣人の少年ライカを育てるオリヴィア、カナクを助ける手段を探すために仲間と旅を続けるネウ。相変わらずダイジェスト版みたいな構成だけど、さくさく進むから読みやすい。ネウとアルマのやりとりににやにやしたり、カナクの危うさにはらはらさせられたり、オリヴィアの母親の姿に胸が締め付けられるような思いをしたり。どのキャラもいきいきと物語の中を生きていて、読みごたえがある。遂にアレンシア大戦が開戦して、これからどうなるのか楽しみ。

2012/05/05

[らぴす]

それぞれが悲しくも潔い決意を胸に奮闘する姿が心にしみます。それから、どうにも暗い空気を吹き飛ばしてくれた、ネウとアルマのほっこりする関係に盛大な拍手を贈りたい。 どうか、みんなが幸せを掴めますようにと祈りつつ、次巻が待ち遠しいです。

2012/04/27