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内容説明
シローフォノ軍の研究機関『クレイドル』にて生まれた、怪異の力を持つ人型の生命兵器―『贋人』。贋人として生まれた少女・ユズカと、ユズカを人間にしたいと願う少年・アルトゥールの二人は、贋人の秘密を知る唯一の人物と言われる研究者・ディニタ・イングリスの行方を探している。ユズカの冷気を操る能力『氷姫』を利用して、宅配業を営みながら旅を続ける二人だったが、ある日立ち寄った街で贋人の心臓『マテリエ』を狙う『贋人狩り』に遭遇し―。旅立ちは三人、大切な人を失ったあの日、守りたいと願う激情が、少年の中に眠る7つの龍を呼び起こす本格ファンタジー。
著者等紹介
淡路帆希[アワミチホマレ]
第17回ファンタジア長編小説大賞にて準入選。11月30日生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごぅ。
10
異能の人形とされるものと人間でも人形でもない少年のあるべき形を求める旅。。。じゃないかと思いながら、、、ユズカがかわぇえのと思う今日このごろ。。主人公が若干へたれなとこもいい。。2012/04/30
Suicidal Mime
7
大事な目的のために旅を続ける少年少女。秘密を抱えた二人。人造人間。国家機関、謎の組織、情報屋のお姉さん。ヒロインのピンチに覚醒する主人公など、安定して楽しめるファンタジーだった。二人が抱えるものは切なくシリアスになりがちなところだけど、軽快なラブコメが上手く溶け込み中和している。物語後半、今までずっと家族のように過ごしてきたけど、一度意識し出したら止まらなくなって恥ずかしてたまらないって感じの二人にニヤニヤ。2012/03/21
仔羊
7
繊細な物語。よくわからない存在であるアルトゥールと贋人のユズカを普通の人間に戻そうと訪ね人を探して旅する物語。旅関係なので文倉さんがイラスト担当なのでしょうか?結構面白く読んでいて楽しかった。最近あまり面白い新作に巡り合えなかってどうしようかと迷っていたが読んで良かった。続きも楽しみです2012/03/17
akinbo511
6
登場人物のキャラは好きになれないけど、戦闘シーンの描写はおもしろい。次巻を読みたくなるラストだったし、次も読んでみようと思う。 2013/07/25
ころん
6
怪異の力を持つ生命兵器として作られた人造人間、『贋人』であるユズカを人間にしたいと願い、ユズカとアルトゥールは旅を続けていた。贋人の心臓であるマテリエを狙う贋人狩りの情報を頼りに立ち寄った町で、ふたりは様々な出会いを果たす。特に目新しい要素があるわけではないけど、切なくて淡い雰囲気がすごく良かった。イラストとの相性が良い。ユズとアルトゥールの距離感もいいなーふたりの間にあるメリッサの存在感がさらに切なさを引き立ててる。安心して読める、貴重なファンタジー作品。2012/03/21