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内容説明
瀬木成道には野望があった。理事長になり、変態と蔑まれる己の学園を潰すのだ!…そう、そのはずだった。だが。―オレ、この娘のことが好きだ。成道は、ついに自分の気持ちと向き合ってしまった。それはつまり、理事長にはなれないかもしれないということ。おまけに、それぞれの想いの糸はこんがらがったまま…。ヴィーナスへの道のりが、こんなにも遠いものだなんて。果たして成道が選ぶのは、あの子なのかこの子なのか理事長なのか両想いなのか、感動のフィナーレ。
著者等紹介
長岡マキ子[ナガオカマキコ]
1982年、東京都生まれ。『中の下!』で第21回ファンタジア大賞金賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あだち大家族(やっすん)
5
おもしろかったです!!もう終わりかと思うと少し寂しいけれど、あんまりグダグダ続けてくくらいだったら、こうやって終わらせた方がいいのかなーなんて思ったり。最後の「現在の成道のランク→スタメンでエースでイカロスな、彼女の一番」ってのを見て「うひょおおおおお!!」と絶叫してしまったのは俺だけじゃないはずだ。良作でしたね、本当に。ちなみに自分も莉子サマ派だから安心してくれ!2011/06/24
柏葉
3
主人公の成長物語。1巻のナルシストな状態から周りをよく見て誰かのために行動できるようになった。あまりの成長ぶりに落ち込んじゃうし嫉妬しちゃうよ。目的をもって行動を始めて、一生懸命になって動いて相手のことを考えて。主人公の成道ははじめから好漢になれる要素を持っていたと思う。誰もが彼女のように努力できるわけじゃない。実際にやった者からすると単にやってないだけに思う。それは努力ができるという強さ、尊さだ。尊敬は人を遠ざけるが、成道は彼女を遠ざけない。友達だという。とにもかくにも面白かった。最高のシリーズでした。2015/03/21
KUWAGATA
3
この作品、真の主人公は黒川くんだと思いました。ヒロインは莉子サマかな。仮(笑)主人公は、いちおう成長の足跡は見られましたが、マイナススタートだったのが最終巻でようやく0に戻ったという感じで、モテモテなのが違和感ありまくりだった。あとがきで石田は最初いなかったと書かれていmしたが、ストーリーにほぼ関わっていなかったし、結局いらない子でしたね(笑)2014/05/11
nawade
3
★★★★☆ お馬鹿話から始まったこのシリーズも切なさ漂いつつも大団円な終りとなりました。莉子サマが男前すぎて、黒川がいいヤツすぎて生きるのがつらい。何かを得るためには何かを犠牲にしないといけない。痛みを堪えて其の決断ができる人間だから大切さを知ることができる。成道の決断は!?主人公の成長物語として見事に描ききっただけでなく、このシリーズではヒロインになれなかった女の子との関係も男の友情もきちんと描いていたのが良かったです。2011/06/18
チロル
2
最近では見られないちゃんとした恋愛物だった。最終巻でもそれぞれのキャラに触れられていて内容は納得できる終わり方だったと思います。ただ私は莉子さま推しだったのでそこは悲しかった。石田!お前が正しいよ! 黒川妹ももっと前から登場してほしかった。 次回作にも期待しています。2012/10/17
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