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内容説明
「世界を構成する鍵。空白のこと、あなたの魔笛のこと、第七真音律のこと。全てを教えてあげる。望む事実も、望まない事実も」満面の笑みを浮かべ、空白は歌うようにシェルティスに告げた。「あなたには全てを知って―絶望して欲しいですからね」第三機関・異篇郷の拠点に潜入したシェルティスの前に、異篇卿・イグニドが現れる。空白の存在にふしぎな郷愁に襲われ、シェルティスは戸惑いを隠せないでいた。そして同じ頃。千年師・レオンの前には、“理想の敵”が立ちふさがる―。穢歌の庭に堕ちたシェルティスの“真実”が明かされ、“みえざるもの”の実在証明が求められる、重層世界ファンタジー。
著者等紹介
細音啓[サザネケイ]
『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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Aoi-Takt本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コリ
30
後半の怒涛の展開は鳥肌モノ。特にシェルティスについての様々な事が明らかにされ、しかもその事実が最悪の形で天結宮の仲間達に知らされてしまう。これはキツいなぁ…シェルティスだけでなくユミィやモニカにとっても辛いよなぁ、これ。一体どうなるのやら。追い詰められ、ボロボロになりながらも諦めない姿勢を貫くシェルティスがカッコ良かった。燃える、これは燃える!いい所で第一楽章終わったな〜。次も楽しみ。…余談だがツァリの予想外の茶目っ気爆発っぷりに頬が緩む緩む(笑)あの状態でエリ姉やシェル兄って言ってるギャップが(笑)2012/03/27
佐島楓
24
ターニングポイントにさしかかった七巻。ユミィはモニカの想いを知ってしまい、レオンは大ピンチに陥る。そしてシェルティスも危機的状況に・・・。八巻へ!2015/05/10
カインズ
19
【大激動回】敵が非常に強く珍しく苦戦する主人公勢、そして明かされる重大な事実と緊迫感が溢れる巻。異篇卿達の強さと駆け引きのあるバトルは、見応えがある。女性陣の心情の動きにも注目したい。モニカのシェルティスへの想いや春蕾が感情を露わにするシーン等、見所が多い。また、ホルンが子どもに甘々なところや、拗ねてしまうツァリ等にやにやできてしまう描写もある。ラストの展開によって、これからシェルティスの人間関係がどう変化してくるのかが非常に気になる。そして、エリエの人脈がどこまで広がるのかがもっと気になる。2011/06/22
Sigurd
13
既刊をすべて読み終えて、ついに読了。一章「再始」完結。一気にここまで面白くなるとは思わなかった。初めはレオンの兄弟編かなと思っていたけど、ここから異篇卿の目的。シェルティスとユミィの過去の真実。そして過去の暴露とこれからどうなるのか。ツァリや紗砂は、「人の意思」、「人の本気」という言葉をよく使っていたが、これが二章のキーワードになるのかな。「重界計画」というものも断片的にしかわかっていないしそれからどうなるのか。二章の扉絵にあった「枯れ草色の旅人」ってまさか。そして、「……オ」ってあの人?2011/07/10
雪守
13
敵のアジトへの侵入編。敵勢力の構成員や、シェルティスがエデンに堕ちた真相が明らかになり、ようやく物語の方向性が定まってきた感じ。自分の気持ちに気付いたモニカの立ち位置も含めて、かなり盛り上がってきました。第一部終了を告げる最終ページでの予告編で気になる単語が続出しているので、これからどうまとめていくか楽しみにしています。それにしてもツァリは性格の切り替えをどうやっているのか謎です。2011/06/19