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内容説明
「何かきな臭い部隊だが、上手くやろう」新部隊の隊長カンの言葉にラリエナは早くも嫌な予感が当たったことを自覚していた。先に起こった『機甲杖』強奪事件をきっかけにラリエナとセーヤは新設された部隊へ着任した。彼女たち以外にも“趣味人”の整備士カブラギ、自称“土属性”の元近衛隊のキャクレー、転移士のミルといった個性的な面々が配属される。新部隊に不安を感じる少女ラリエナだがセーヤは、「やりたいことが分かっているのなら、どこだろうと問題ないよ」といつも通りの鉄面皮ぶり。そんなとき惑星ザザで叛乱が勃発し、魔術師コンビへ現地調査の任務が下される。
著者等紹介
三浦良[ミウラリョウ]
第17回ファンタジア長編小説大賞審査委員賞受賞作「抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
12
購入。世界観がしっかりしているからか、キャラが魅力的だからか、ものすごく凄いことも目立つこともしていないのに何故か引き込まれた。1巻より全然面白くなっている気がするのだが、僕の気のせいだろうか。武器召喚から重粒子加速砲の流れが熱い。まさに魔術と科学が交差した。最近読んだBOXのロボものとは大きな違いだ。次巻はより政治的な局面も出てくるだろうし、全宇宙を巻き込むレベルの話になるのだろう。今から楽しみだ。2011/01/18
cgatocairb
3
Bやはりカンが良い。次が気になる終わり方。ますます皇帝と旦那の登場に期待。 2014/03/23
メロン泥棒
3
宇宙を舞台にして魔法を放つスケールの大きい戦闘シーンもさることながら、銀河帝国という巨大な版図を治め平和を維持してゆくことの難しさや皇帝の役割などを語る部分に著者の世界観が表れており非常に面白い。その部分だけでも十分楽しめる。また、味のあるキャラクター達も多数登場し、魅力的である。特に、カン隊長の奥深さは今後注目だろう。さて、今回は皇帝が最後に大決断をしているが、次巻以降どういう展開になるか楽しみだ。2010/12/27
ユキまる
2
安定した面白さがあるスペオペ。白熱した戦況下での会話、叫喚、威勢の張り合いに胸高鳴る。今回のラリエナの啖呵は良かったな。帝国の犬と揶揄されつつも、芯の通った強い女性像を貫いている所が格好良い。しかし読了しての感想はやはりカン艦長がいいとこ全部持って行ったとしか。…ちょっ! それ反則!2011/01/13
硝翅
2
セーヤの膨大な魔力をどうやって封じるかが焦点になりつつあるけど、続くと単調になるから戦闘描写については次巻が分水嶺かな。主人公たちの「テロリストには死に方の自由も与えない」という勝ち方はとても好み。皇帝とラリエナの微妙な関係、そして美人であろうカンの嫁さんと娘さんが書かれることに超期待。2010/12/25