内容説明
迷子のセミのこくんと出会ったモグラくんは、一緒に家で暮らすことにしました。楽しい毎日を過ごしましたが、たある日セミのこは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
70
そういえばショーン・タンの『セミ』のように成虫が主役の絵本は幾つかあるが、地中に住む幼虫の絵本は読んだことがなかったかも。木の根の洞に住むのはずいぶんと気持ち良さそうだ。地上の四季の移ろいと地下での快適な暮らしが両方描かれていて面白い。モグラくんの甲斐甲斐しい優しさにほんわかされる。スイーツ好きでもある彼が作るかぼちゃまんじゅうが美味しそう。最後はやっぱり優しく見送ってあげる。夢があって良い作品に仕上がっている。小さな子と一緒に読む時はモグラはセミの子の捕食者である事は絶対内緒。2022/09/02
yomineko@ヴィタリにゃん
69
読み友様からのご紹介本です📙もぐらくんが地中を掘り進んで行くと、迷子になった蝉の子に出会った。二人はすっかり仲良しで一緒に暮らすけど、蝉の子くんが外に出る日がやって来た!もぐらくん、優しく外に出してあげる。一緒にたんぽぽのお茶を飲み、さつまいもやかぼちゃを食べた仲良しの彼ともお別れ・・・大好きな蝉の子くんを思うもぐらくん。でも、蝉にはね、魔法があるよ!!!2023/10/13
Kawai Hideki
65
土の中で出会ったモグラとセミの子が、一緒に暮らしながら友情をはぐくむお話。冬は葉っぱの布団で一緒にくるまり、春はたんぽぽの根っこの林で追いかけっこ、夏は地下の泉で語り合い、秋はサツマイモで一緒にごちそうを作る。仲睦まじい二匹なのだが、セミの子はやがて地上に出なくてはならない運命。どうなるのかな?と思っていると、ある日突然セミの子が「なんだか部屋が狭くない?」「暗くない?」「息苦しくない?」と言い始め・・・。二匹の別れはとても美しく切なく描かれているが、ある面では残酷で一方的で、なかなか深い話だと思った。2016/07/31
mug
62
モグラくんのおうちが気に入ったセミのこくん。2匹は一緒に暮らすことに😊楽しい日々、たくさんの思い出を残し、とうとうこの日が来てしまう。悲しい結末かと思いきや、2匹の新たな友情の形が見られて良かった👍(その先まで想像してしまった私は、一人やりきれない思いに…😅)2020/08/05
たーちゃん
35
土の中で出会ったモグラくんとセミのこくん。一緒に暮らすことになります。最後セミのこくんご羽化するところが嬉しくもあり切なくもありました。息子は「ほら!セミになるよ!やったねー」と喜んでいました。2021/04/16
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