- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
内容説明
「そやつ、エルミナの婚約者、らしいのじゃ」騒がしい列車の中で再び目覚めたエミリオは、エルミナが婚約破棄に向かう最中だったことを知らされ驚愕した。「―待って待って待って!カナメさん!その相手は―」慌てるエミリオに、カナメは瑠璃猫を思わす双眸で言い切った。「それでもエルミナは撥ねつけるつもりじゃ。私はそれにのった。私とエルミナの勝負につまらぬ横やりは許さぬ」二人の意志に圧倒されたエミリオが、早々とエルミナに身体を戻そうとしたとき。ピシンッ―、世界はまたもひび割れて…!?“アルス・マグナ”が導く時の中、カナメとエミリオは真実を追う。
著者等紹介
手島史詞[テシマフミノリ]
第19回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作「沙の園に唄って」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のれん
15
短編集を個別に用意するのではなく、こうして物語世界での展開に組み込んでしまうのは一つのチャレンジだろうか。 どちらかというと今回の進み具合は不満が残るのだが、カナメの努力と最後のリカルドとヴィオラのシーンでチャラになってしまった。 愛とその先の破滅を知っている者としてこれ以上ないぐらいのバッドエンドだろうけれど、この一瞬を最後にすればなんとも言えない幸福感がやってくる。 愛は結果とも理屈とも結びつかない感情の発露であることを教えるために、悲恋はあるのかもしれない。 マルクの活躍に期待。2021/05/06
ダージリン
10
短編をうまく長編にからめている、でもちょっとややこしい。読むのに何故か時間がかかります。あ、怪談の話が特に好きです!2011/01/04
晦夢
5
短編集第二弾。短編集ではあるが一応全巻の裏側をなぞるように展開されている。あの屋敷の集合写真の真相が分かる話はいいね。マルクたちの日常と、これからへの伏線の巻。2013/12/17
猫殿宰相
5
マルクの出番が少ない・・・というか本編がほとんど進んでいないのがちょっともどかしい。でもカナメが可愛いから「ま、いっか」みたいな。次で「精杯編」が完結・・・って婚約者問題とアルス・マグナが片付くって事ですよね?それでシリーズ完結じゃないんだ?・・・つまりやっぱりマルクはまだ選べないと?2010/11/24
みどり
4
佳境ですね。そしてなぜか短編集方式を取りましたね。全体としては1つの話なのですが、章を一つの話と区切ってますね。ところで、あの方たちは転生するのですか?最後にちらっとそんな疑問を持ちながら、最終3冊に取り組みます。2017/04/28