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内容説明
神様は、15年前に世界を捨てた。以来、人は生まれず死者は死なない。見捨てられた世界で、最後の奇跡と言われる“墓守”。アイは墓守だ。世界を救う夢を見ている。その方法はまだわからないけれど、旅はまだ始まったばかり。傷持ち、ユリーらと西へ西へと向かう途中、アイは、手錠をかけられた少年キリコと出会う。「百万都市オルタス。世界最大の『死者の国』の民だ」オルタス。そこにはやがて訪れる、日曜の時代のための姫がいるという。アイは傷ついたキリコとともにオルタスへ向かうが―。世界最大の死者の街。“死者の姫”と、姫を守る少年。神様に見捨てられた世界で、世界を救う夢を見る少女の旅が、始まった―。
著者等紹介
入江君人[イリエキミヒト]
第二十一回ファンタジア大賞「神さまのいない日曜日」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆなほし
29
シリーズ2作目。アイは世界最大の死者の街オルタスで、死者の姫と姫を守る少年に出会う―。完璧に終わったように思えた1巻に、完璧なその後が追加された。相変わらず、御伽噺に夕焼け色のフィルターをかけたような退廃的な雰囲気が素晴らしく、どこまでも死と生を追求する深い内容と相まって独自の世界観を構築している。今巻の舞台の死者の国は、なるほどアイがここに辿り着くのは必然だった。死者の姫を取り巻く優しい世界、切なく悲しくも温かいこの不思議な読み心地は唯一無二のものだ。2021/03/03
とら
29
前巻読んでから大分経ったのでキャラが全然分からなかったけれど、そこは勢いで。何か一人いないような気がするんだけどなぁ。内容は、簡単に言えば死者と生者のいざこざ。と言っても生者はアイだけだが。たとえ神様に見捨てられた世界でも、死者が蔓延る世界でも、色々な思いがあり、絶望も希望もある。それも人それぞれで、対立とかも仕方無いけれど、アイが行く場所はそれが無くなる。全ては無理かもしれないけれど、頑張れっアイ!2011/07/22
Yobata
28
神様に見捨てられた世界を救う夢を叶えるため、スカー,ユリーと旅に出たアイは拾った車の中で手錠をかけられた少年キリコに出会う。キリコの住む町オルタスは百鬼夜行,世界最大の死者の国だった。そこに君臨する姫,さらにそこに住む住人達は何かを隠しており…。今回のアイはわがままで自由気まますぎてガキすぎる…と思いつつもちゃんと聡明な所や確固たる自分を持ってて天然ながらもズバッと相手の痛い所を着いてたねwまぁ最後は結局わがままだったけどw死者の国オルタスは姫ウッラの五感で殺す力を隠すために死者を生者と扱う嘘でキリコが→2014/07/26
た〜
24
かなり死生観の歪んだ世界。どうやらその世界を救う物語らしい。前巻に比べだいぶ世界観や人物の人となりがしっかりしてきたような気がする。2015/01/10
ぐっち
23
今度こそボーイミーツガールかと思ったら、キリコにはほかにお姫様が!死者の国の不思議な世界観に、すごい設定、でもハッピーエンドな感じでよかった。2017/05/07