内容説明
本書は、1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され読みつがれてきた。読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している。初級読書に始まり、点検読書や分析読書をへて、最終レベルにいたるまでの具体的な方法を示し、読者を積極的な読書へと導く。単なる読書技術にとどまることなく、自らを高めるための最高の手引書。
目次
第1部 読書の意味(読書技術と積極性;読書のレベル ほか)
第2部 分析読書(本を分類する;本を透視する ほか)
第3部 文学の読みかた(小説、戯曲、詩の読みかた)
第4部 読書の最終目標(シントピカル読書;読書と精神の成長)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らったった
162
こうして何冊も本を読んでいてもう一歩何か"読書"ということについて学べたらなぁ。という気持ちでこの本を手に取りました。近くの図書館に置いてなくて随分遠くの図書館に行って借りてきました(^^)とても難しい本ですが、興味深い事柄がいくつも載っていました。ちょっと実践して、もっと本から何かを吸収できるように。これからも本を読んで行きたいと強く思いました。2013/05/08
はっせー
125
難しい本にチャンレジしたい。またはほんの読み方について本格的に知りたいと思う人にはピッタリの本になっている!この本は本を読むための読書方法。とりわけ教養本などをどのように読んでいくかの方法をまとめた本になる。教養本は読むのが難しいとかんじる人がいるが、それは読み方を間違えているか読むためのトレーニングができていない可能性がある。初級読書 点検読書 分析読書 シントピカル読書 この4つの段階がある。著者のアドラーさんはおそらく分析読書まで出来るようになって欲しいという思いがある。読めて良かった!2022/10/22
コットン
122
何とも重曹的な題名の本ですが、その内容も最終的なシントピカル読書(1つの主題について何冊もの本を相互に関連付けて読むこと。またはそれによって読者が論考を分析する。)に向けて平易に書かれていて、自分の興味がある又は気になる事柄なりキーワードをそういう手法で一度トライしてみても良いかも。2022/02/05
マエダ
113
本を読む手引き書としては本を読み始める為というよりは本を読んでいる人が次に求めるものといったところであろう。小説の読み方まで具体的に書いていたところは少し参考になる。2016/10/13
cockroach's garten
107
文学にも応用できるが、教養書を前提として、読者がその本に対して積極的に思考を巡らせながら読書する方法を示した手引書。基本的なことから始まり、上級者向けの段階まで計4段階。自分も周りの人より多少本は読む方だが、ただ字面を追って一人合点してるだけなのかと思うと、悪寒が出て来た。本に従順とした姿勢で聞き入ることは大切だが、本に圧倒させられ、隷属的に読んでいくのは実に危ない!しっかり意見と疑念を持って読書に臨まなければ。2016/12/01