富士見ファンタジア文庫<br> 花守の竜の抒情詩(リリカ)

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富士見ファンタジア文庫
花守の竜の抒情詩(リリカ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784829134092
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」その『旅』とは、願い事を叶える伝説の銀竜を呼び出すというもの。呼び出すために必要とされる生贄が、エパティークなのだ。王位継承争いで帰る場所のないテオバルト。囚われ、生贄となるエパティーク。支配した者と、された者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の長い旅が始まる―。宿命の愛と冒険の物語。

著者等紹介

淡路帆希[アワミチホマレ]
第17回ファンタジア長編小説大賞にて準入選。11月30日生まれ。大阪府在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

41
オクトスの王女・エパティークは隣国・エッセウーナによって国を滅ぼされ囚われの身となった。一方エッセウーナの第二王子・テオバルトは第二王子ということから微妙な立場で・・。シリーズ第1弾。サラリと読めました。他国に嫁ぐことを前提に育てられてきたエッセウーナ。当然のことながら民の生活ぶりを全く知らずに育ち、自分が民からどう思われているかなど知る由もありませんでした。そんな彼女の姿が『十二国記』の楽俊と出会う前の祥瓊とダブって仕方がありませんでした。続編ではどういった展開になっているのか楽しみです。★★★2012/04/26

まりも

37
再読。妾腹の為、味方のいない第二王子と、敵国のお姫様が、伝説の銀竜を呼び出す為の旅に出る物語。切ない、切なすぎるぜ… 王位継承争いで帰る場所のない王子と、生贄として囚われた王女。最初は互いに憎しみ、敵視していた二人が孤独な旅の中で出会った一人の女の子をきっかけにして、お互い成長し想い合うようになる姿はとても素晴らしく、何度読んでも胸にグッと来る。大切な人を守る為に、別れなくてはいけない。そんな結末はとても悲しく切なかったけど、そういう部分も含めて感動できる良作ファンタジーだと思います。次巻も再読予定2016/09/19

白義

16
途中はスキップ気味なものの飛躍した展開が少なく、一巻だけで綺麗な伝承のように完結している。お互い憎み合う主人公とヒロインとして始めて、その過程で互いを知り心を開いていく冒険と、後半に一連の真実が明らかになる怒濤の展開と、結構変動が激しい物語なのにイラストのよさもあって物凄く整った印象を受ける。少女レーベルをも思わせる雰囲気、マイナスからスタートした二人が本当の強さを手に入れる力強さとタイトル、表紙に牽かれて読んでまず外れはないハイレベルにまとまった作品だった2014/11/08

もみち

14
【図書館】儚く、美しい物語。だけど、それにしては残酷すぎる結末。続編はあるみたいだけど、全く予想できない。恋愛ものの基本として、少しずつ距離を縮めていく物語。でも、なんだかどこか違うんだ。喪失感だけじゃなくて、少しの爽快感。汚れた世界で彼らが生きていく。言葉で言い表せない感動のような何か。2011/01/11

紫鈴

11
中盤まで女性に暴力を振るった主人公や、オドオドしているヒロインに全く共感も好感も抱かず読みにくかったが、後半に向かってお互いの心の成長と恋慕のため、結末に向かってどう進んでいくのか気になって一気に読めた。哀しい最後だったので2人がどうなるのか続編が楽しみ。☆52015/03/31

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