目次
1 羨望と感謝(1957)
2 精神機能の発達について(1958)
3 大人の世界と幼児期におけるその起源(1959)
4 分裂病者における抑うつに関する覚書(1960)
5 精神的健康について(1960)
6 『オレステイア』に関する省察(1963)
7 孤独感について(1963)
短論文選
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
viola
6
初心者でも1ページ読めば、メラニー・クラインがフロイトから計り知れない影響を受けていることが分かります。読む前から知ってはいたのですが、読み進めていくと想像以上にフロイト、フロイト!羨望と感謝、精神機能の発達について、大人の世界と幼児期におけるその起源、分裂病者における抑うつに関する覚書、精神的健康について、『オレステイア』に関する省察、孤独感について+短論文選が収録されています。面白いのは、やはり「羨望と感謝」と「オレステイア~」。アイスキュロスのまだ読んでないから早く読んじゃおう。その後また読みたい。2012/01/03
ketsuraku_place
0
クラインは空想家で、あたかも乳児になりかわれたかのように語ります。 それは詩的に魅力的ではありますが、理論的にはあまりに突飛に見える理由になっています。 それでもこの本を読むことは、差異に対するアンビバレント(相反的)な感情について考え始めるのに適していると感じます。 哲学書ではありませんから、平易に読み下すことができます。 あえて彼女の空想する乳児的世界に、足を絡め取られたまま終わりにするのも、それはそれでいいと思います。
Yoshinori Ueno
0
クラインの本でいちばんわかりやすい2015/06/09
postag
0
曖昧さはあっても、難解さはなくて、極めて読みやすい。 2015/04/25
7ember
0
いきなり読むとなんじゃこりゃって思うけど、マインドセットに結構な影響を及ぼしかねない本だと思う。2014/09/24