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内容説明
―あのキスで運命が変わった。「あたしは麗華さんのこと、友だちだと思ってますから」。小さい頃に真由に言われた気恥ずかしい一言は麗華の宝物であり、心の棘になった。―キスをしていなかったら?10年前の記憶の中で肝心な、幸せが壊れた理由だけが思い出せない二ノ宮くん。二人の罪ってなんだ?そんなとき、欧州神戎の長ヒルダが十氏族に向け「真由こそ神精」と宣言した。神精は覇権の要。かくて義宣の野心も涼子の怒りも麗華の悲しみも二ノ宮くんの悩みも呑みこんだ、真由争奪戦が始まった。もう悩んじゃいられない!サキュバス・ラブコメ完結編。
著者等紹介
鈴木大輔[スズキダイスケ]
『ご愁傷さま二ノ宮くん』で第16回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
加賀ますず
4
10年前の真実。掛け違えたボタン。全てのカードが場に出揃い、少年と少女たちは自分自身の過ちと、大切な人への気持ちと向き合う事になる。シリーズ最終巻。クセとアクの強いキャラクタ達が縦横無尽に駆け巡り、がんじがらめになった運命の糸を解そうと思い思いに策を張り巡らせる、馬鹿らしくも切ないラブコメ物語もついにフィナーレ。これ以上のないハッピーエンディングに満足満足。終盤は流石に後付け設定の多さに冷めてしまう部分あったけれど、それでも複雑な過去や思いの絡まりを見事に解いて描き切った作者には敬意しかありません。2022/01/18
3131.
0
おさまるべき所におさまった感じ。終わりよければ全てよし。2011/03/29
かぜやまごろろ
0
麗華お嬢様まさかの寝取られエンド?まあ序盤や短編のほうではほとんど脇役状態だったしな、と、さすがにそれは無かったですが、主人公の重婚宣言ってのもすごい。シリーズ的には説明不足か、設定の不安定さ強引さを若干感じましたが、それなりにまとまったかと。残すは、おあいにくさまのエンディングか……。2011/05/01
伏雛
0
シリアスな展開に最後はどうなるかと思ったけど、収まるところに収まったな〜と。2011/01/08
コン
0
なんと言うか、明らかにされる真実に、ものすごい後付け感が否めない。特に主人公の出自とかが最後に中途半端に明かされて、結局投げっぱなしなところとかね。そこはこの物語でわりと大切なところだと思うんだけどな・・・。しかし、それでも長く付き合ってきたこのシリーズがハッピーエンドで終わったのは素直に良かった。2010/09/29