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内容説明
「アンタレス。お前、ディアブロにされた我が身が悲しいか?」アラシは、漆黒の特殊VGを見上げ、まっすぐに問うた。鋼鉄の巨体に無理矢理魂を封じられ、平気でいられるわけがない。アラシの質問の残酷さに、ヒバナたちが息を呑む。アンタレスがうなずくと、アラシはさらに強く言い放った。「お前は人間には戻れねえ。すっぱり諦めろ。そして前を向け。強くなれ。カイオンを倒すために」―折しも、カイオン軍のVG部隊が七都市連合軍を装い小村を襲う事件が相次いだ。クロスナイフ小隊は、女性記者マツリを連れ敵部隊殲滅の任に赴く。その遠征は、アンタレスが己を苛む絶望、そして“真の悪魔”と対峙する旅でもあった…。極寒の未来で繰り広げられる不器用な魂のドラマ、第二弾。