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内容説明
やっと見つけた。もう迷わない。己の剣を捧げる相手。共に人生を歩む少女。だから次郎は―異形の牙をむくアリスに、微笑みかける。「…私の血が、必要ですか?」1895年、ロンドン。留学中の大日本帝国海軍少尉・望月次郎は、連続殺人事件の捜査に関わることになる。『7年前に姿を消した切り裂きジャックが、吸血鬼になって戻ってきた』―そう噂される不可解な事件の影には、闇の世界の住人たちも絡んでいた。謎の男装の麗人・カサンドラ。その僕・ケイン。そして、月光の化身のようなアリス・イヴ…。人間・望月次郎から、吸血鬼・望月ジローへ。これは長い長い闇の歴史における、知られざる一頁。百年の夜の、幕開けの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
16
今回は過去編。ジローの人間時代、アリスと出会い吸血鬼になるまでを書いた話。霧の都ロンドンで起きたジローとアリスの出会いはちょっとした恋愛小説を読んでる気分になれました。この頃のカーサはいずれ敵になるとは思えない位あの輪の中になじんでましたね。ミミコの将来についても僅かですが語られたりと今後気になる要素が結構出てきてた。香港編とかもあるのか気になりますね。2014/09/11
じお
10
★★★★★+★ 一応再読。1895年、霧の街ロンドン、留学中の日本帝国海軍少尉・望月次郎は同じ日本人が殺された事から、連続殺人事件の捜査を親友の秋山と共に行うことに、巷では事件の犯人は帰ってきた切り裂きジャック、オマケに吸血鬼だと噂されていた、捜査を進める内に次郎は謎の麗人やそのお付きの偉丈夫、そして自身の剣を捧げる運命的な出会いをする、これは赤と黒が交わる100年の夜の始まりの物語、最強の敵登場の第4巻。面白いです、過去編って大抵どんな作品でも面白いもんですが、今作もご多分に漏れず。→2025/06/19
晦夢
9
過去編。倫敦での事件を巡り、ジローが吸血鬼になるまでの話。ジローとアリスの恋愛の感じがすごくいいな。2013/12/09
こうづき
6
過去編。霧のロンドンに吸血鬼はよく似合う。アリスもかわいいけど、カーサが素敵だなあ。秋山も警部も好き。過去編なんだけど、最初と最後をミミコが押さえてるせいか、あるいは吸血鬼連中が年を食わないせいか、あんまり外伝めいた印象はない。あと、さらっと語られてたけどミミコどうなっちゃうん!? とにもかくにも、早く続きを読まねば……。2014/06/26
まろりん
5
完全過去編かと思ったらミミコさんの将来に言及したりしてるんですね。やっぱり成長するんだなあ。ケインも昔から苦労性というか、ジローにさりげなく指導したり共闘するのも良かった。この後香港でどうしてアリスがああなってしまったのかが気になるところ。香港編はそのうち語られるとは思うけど。2013/12/21
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