内容説明
駿河大納言忠長の遺子松平長七郎は長身の貴公子。伯父の家光に気さんじに旅をと、ていのいい江戸払いをされ、江戸を出立京に上った。警固の厳しい京で清水の桜を楽しむ長七郎をじって見ている男女は六条少納言行平の美しい息女浅姫と狩野道阿弥である。道阿弥は父が琉球の出で、京一番の能面打師・深堀出雲の弟であった。琉球王族伊野波家の莫大な財宝のありかをめぐって、江戸幕府転覆をはかる六条行平卿と道阿弥との間に策略が…!
駿河大納言忠長の遺子松平長七郎は長身の貴公子。伯父の家光に気さんじに旅をと、ていのいい江戸払いをされ、江戸を出立京に上った。警固の厳しい京で清水の桜を楽しむ長七郎をじって見ている男女は六条少納言行平の美しい息女浅姫と狩野道阿弥である。道阿弥は父が琉球の出で、京一番の能面打師・深堀出雲の弟であった。琉球王族伊野波家の莫大な財宝のありかをめぐって、江戸幕府転覆をはかる六条行平卿と道阿弥との間に策略が…!