出版社内容情報
人生の時間に限りが見えたとき、人は何を願うのか。現代イタリア文学の巨匠が18通の手紙の形で精緻に綴った短篇集。
【著者紹介】
1943年イタリア生まれ。現代イタリアを代表する作家。主な作品に『インド夜想曲』『遠い水平線』『レクイエム』『逆さまゲーム』(以上、白水社)、『時は老いをいそぐ』(河出書房新社)など。2012年没。
内容説明
人が時間に遅れるのか。時間が人を追い越すのか。裏切り、恋慕、老い、後悔…。それぞれの物語を秘めた18の書簡。
目次
海にあずけたチケット
川
Forbidden Games(禁じられた遊び)
血のめぐり
清らかな女神
会いにいったけれどきみはいなかった
収容所(の有刺鉄線)から解放されることの難しさについて
わが家からの朗報
ただ一弦のハープは何の役に立つのか?
あなたはいいひとだから
書かなかった本、果たせなかった旅
仮面は疲れて
人生の奇妙なかたち
昇天祭前夜
わが淡い瞳、蜜のような髪
きみを欲し、きみをもとめ、きみの名を呼び、きみを眺め、きみを感じ、きみを夢みる
書かなければならない手紙
いつも手遅れ
著者等紹介
タブッキ,アントニオ[タブッキ,アントニオ] [Tabucchi,Antonio]
1943‐2012。1943年イタリア・ピサ生まれ。イタリア語・ポルトガル語で小説や戯曲を執筆。75年、長篇『イタリア広場』でデビュー
和田忠彦[ワダタダヒコ]
1952年生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専攻はイタリア近現代文学・文化芸術論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
ケイ
えりか
長谷川透
夏