内容説明
幼にして今川家の人質となっていた徳川家康は、15歳で元服したその日、主家の娘と結婚した。夫人は岡崎の築山に住み、築山殿と呼ばれたが、正妻にもかかわらず家康との不和が募り、敵方武田勝頼の諜者減敬と通じて家康への復讐をはかる。家康は築山殿を討たせ、さらに長男信康へ討手を向ける。信康を討った天方通綱と謎の女亀野との愛憎こもごもの流浪生活、武田の武将穴山梅雪の策謀―。苛酷な運命にもてあそばれる乱世の男女と覇者への道を歩む家康を芳醇に描く傑作歴史小説。
幼にして今川家の人質となっていた徳川家康は、15歳で元服したその日、主家の娘と結婚した。夫人は岡崎の築山に住み、築山殿と呼ばれたが、正妻にもかかわらず家康との不和が募り、敵方武田勝頼の諜者減敬と通じて家康への復讐をはかる。家康は築山殿を討たせ、さらに長男信康へ討手を向ける。信康を討った天方通綱と謎の女亀野との愛憎こもごもの流浪生活、武田の武将穴山梅雪の策謀―。苛酷な運命にもてあそばれる乱世の男女と覇者への道を歩む家康を芳醇に描く傑作歴史小説。