感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
7
こちらの福武書店版で読む。『じひびき』から続く物語。水辺を求めて旅を続けるゾウの群れが、群れ以外のゾウの導きによって、ついに水辺に辿り着くまでの不思議な互いの関係が描かれる。お互いの記憶をちゃんと繋ぐことができるゾウの賢さに驚きを禁じ得ない。そして、そのことが群れどうしをも近づけることができる知能の高さ。「心」があるとしか思えない行動だ。2014/08/04
ヒラP@ehon.gohon
4
ひいおばあさんゾウの行動がやっと報われる時が来ました。 離れ離れになっていた幼なじみのゾウに出会えて、仲間がふえました。 とても良かったし、ここまでの絵本で受けていた緊張感からやっとやっと解放された感じです。 しかし、この絵本についてはこれまでの経緯をしらないとあまり感動を呼ばないかも知れません。 それぞれが個別のタイトルを持っているので、初めから読んで行くことがむずかしいのが気になりました。2010/02/21
ちー
3
じひびきの続きの話。水がないゾウたちはふるさとを目指してたびに出る。すると遠くから大きなオスのゾウがあらわれ、水場に案内してくれる。オスのゾウは足を大きくあげるけれども、メスのゾウは子どもを踏まないように足を上げない。だからメスの群れにオスが入るときには子どもが踏まれそうになって嫌がられると書いてあってなるほどと思ってしまった。2017/10/28
biba
2
どうなるのか、どうなるのかとこのシリーズを読んできた。子供は前の巻を忘れてしまっているので、思い出しながらだったが、ゾウの行動が本当にこんな風なのかと疑問に思うくらいすばらしかった。そして、人間の存在がゾウにとってどういうものなのかを、5才の子に話すきっかけを作ってくれた。まだまだ、吉田遠志さんの本を読んでいきたい。2014/08/07
のん@絵本童話専門
0
水を求めて怖い思いをした故郷へ帰ってきたひいおばあさんゾウの一行。あてにしていた水がなく絶望のおりに再開した昔の知り合い。星の王子さまを読んだ後、バオバブの木の科学絵本を読みましたが、そこでも木が枯れてしまうと思うほどをゾウが水を求めて皮を剥いでしまうことが書かれていました。本当に辛い辛い旅でしたが、仲間に会えたシーンでホッと感動した気持ちはきっとゾウたちと一緒。シリーズ全般のことだが、特にゾウは野生動物に人間と同じような感情があるように思えて、感情移入してしまう。2024/01/26