内容説明
アステカの暦で52年ごとにめぐってくる一の葦の年、追放された神ケツァルコアトルが東の海から帰ってくる年。1519年、まさにその年に東の海から現れたコルテスの船隊は、はたして戻ってきた神だったのか。アステカの皇帝モクテスマは、捧げものを贈り、この神々を迎える―。インディオの口承文学と歴史的事実を織りまぜ、アステカ帝国の終焉を壮大なスケールで描いた歴史小説。
感想・レビュー
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みんと
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インディオの口承文学を描いた小説。征服者側のベルナールが書いたモクテスマとインディオが残したモクテスマの印象が真逆で、インディオの方が悪印象で書かれてる点が興味深かったです。2011/01/16
よきし
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期待したわりにいま一つだったような。
鳩羽
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アステカ歴でいう一の葦の年。海を渡った征服者達がアステカを訪れた。アステカのモクテスマ王の姿をその代弁官ナナウツィンの目から追った歴史小説。モクテスマの、残酷な部分と慈悲の部分。二つの神に引き裂かれるかのような姿が印象的。2009/08/25