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出版社内容情報
2年生に進学し、後輩たちに尊敬されながら成長するアルヴィンたち。一方、王国に未曾有の危機が訪れる。西の大国・ドラグニール帝国が侵略を始めたのだ。しかも、その皇帝はアルヴィンの最大の秘密を握っていて……
内容説明
新しい春が訪れ、王立妖精騎士学校も新学年が始まった。アルヴィンたちも2年生に進級。後輩たちに尊敬されながら、さらに修行を重ねる日々…しかし、そんな王国に激震が走る。西の軍事大国・ドラグニール帝国が、王国に対して属国となるよう告げてきたのだ。使者として現れたのは第一皇子のウォルフ。圧倒的な武力による侵略に、動揺した王国では裏切り者が続出。さらにウォルフは…「アルヴィン、俺は貴様の秘密を知っているぞ?」王国の危機に、シドは何も答えない。今一度問われる、王としての覚悟。アルヴィンは、王国に起死回生を呼び込めるか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
二年生に進学し後輩たちに尊敬されながら成長するアルヴィンたち。一方、西の大国ドラグニール帝国が突如属国になるよう告げてきて王国に未曾有の危機が訪れる第四弾。使者として現れたアルヴィンの秘密を知る第一皇子ウォルフと白騎士、圧倒的な武力による侵略と暴かれた秘密に動揺する王国、そしてアルヴィンに改めて問われる王としての覚悟。騎士として王のために戦うシドの戦いは圧巻の一言で、人の心の闇に付け込んで利用する北の魔国も狡猾でしたが、ここに来て明らかになった王国を巡る根が深そうな因縁で物語としても大きく動きそうですね。2022/03/19
オセロ
26
アルヴィンの秘密を知るドラグニール帝国のウォルフ皇子がキャルバニア王国に帝国の属国になるよう迫ってくる今回の物語。 秘密をバラされたくなければ妻になれというウォルフに対して、国一番の騎士を決まる精霊降臨祭で決着をつけようと提案するアルヴィン。 王国最高の騎士・シドと、帝国最強の騎士の白の騎士の戦いは手に汗握るものでした。そして、2人の決闘を経て女の身で王を目指す決意を固めたアルヴィンに対して、白騎士の意外な正体とアルヴィンの関係。続きが楽しみです。2022/04/01
げんごろう
15
帝国軍からの侵略を受け、試される王の資質。 アルヴィンとシドの絆がより強固なものになった印象です。 そして彼女の精神的な成長を改めて実感させられると同時に、王としての覚悟を見せてもらいました。 敵陣営も動き出し、ここにきて物語は急加速。 次巻も楽しみです。2022/04/16
真白優樹
10
二年生となり後輩が出来る中、アルヴィンの秘密を知る西の帝国が侵攻してくる今巻。―――今こそ示せ、心に秘めた王の資質。 王とは何か、その命題に光を当てアルヴィンが王として成長していく中、全てが劇的な速度で動き出す今巻。一つの成長は結実し王が実を結ぶ中、魔の王は産声を上げる、決戦の予感高まる巻である。果たしてエンデアの真実とは何か。迫る魔王とその騎士団との決戦の中、どんな真実が明かされるのか。そして譲れぬものがぶつかり合うであろう戦いに、シドとアルヴィンは勝利できるのか。 次巻も須らく期待であるべし。2022/03/24
なつきネコ
9
アルヴィンの覚悟を見た話。最初の王国の泥船率のヤバさ加減、士は己を知るもののために死すという諺通り自分たちの価値を知らないアルヴィンを見限るのも分かるが、どちらかといえば己の器もしれない馬鹿ばかりの家臣。ここまで追い詰められたらすでに滅亡フラグだよな。士は己を知るもののために死すはシドとアルヴィンの言葉だった。アルマという彼女を知りながらウォルフは、アルマに止めを刺してしまった気がする。しかし、ウォルフも良いキャラだったのに、もったいないよな。2022/07/01