内容説明
あるとき、ひとりの男がいた。男は熊を一とうつれていた。どこからきたのか、男はいおうとしなかったし、なんという名まえなのか、だれにもわからなかった。人びとは、ただ〈熊おじさん〉とよんだ―絵と文章の同時進行による独自の表現スタイルで知られるチムニクが24歳の時発表した、瑞々しい感性のきらめく処女作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅら。
2
熊おじさんが持っているのは、7つのお手玉・オルガン・鉄のフライパン・ひとつの音しか出ない角笛・そして2人の友人・・・踊る熊と神様。ひと息に3歩、歩いて旅する大道芸人。良き時代の良き人々の物語。美しい情景と美しい日本語の訳。児童書の古典。2014/08/15
げんなり
1
これ、途中まではユーモラスで、悲しいことなんかひどいことなんか起こりっこないお話だと思ってた。ところが......。 物語のトーンが変わってから、どことなくイラストも冷たく物悲しく思えたりする。文章と挿絵とがこれほど力強いタッグを組んでいる作品は、絵本ですらそうそう無いような気がする。ってのは大袈裟か。 とにかく、読んで良かった!2025/02/07
timeturner
1
諸行無常な話なんだけど、作者の目があたたかいので救われる。でも、これを24歳で書いたなんてびっくりだ。2014/04/14
llll'
0
2013/02/22
jiroukaja
0
熊おじさんは、熊とはなす。熊は他のにんげんとははなせない。2014/07/19