終焉の終り―1991文学的考察

終焉の終り―1991文学的考察

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784828824208
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

世界史的ターニングポイントに直面した1991年、日本文学には何が起きていたか―’80年代を席捲したポストモダンブームの後、終焉論も果てた地点から現代文学の位相をさぐる最新文芸評論集。

目次

1 終焉と世界の変貌―加藤典洋『ゆるやかな速度』・吉本ばなな『N・P』
2 性・愛・恋―佐伯一麦『一輪』・山田詠美『トラッシュ』
3 ダチュラの行方―小林恭二『荒野論』・いとうせいこう『ワールド・エンド・ガーデン』
4 個別的なるものの氾濫―三枝和子『恋愛小説の陥穽』・小川洋子『妊娠カレンダー』
5 日本憎悪の涸渇―島田雅彦『アルマジロ王』・村上竜『コックサッカーブルース』
6 錯綜するジェンダー―松村栄子『僕はかぐや姫』・江国香織『きらきらひかる』
7 ポストモダン社会と空虚―竹野雅人『王様の耳』・辻仁成『カイのおもちゃ箱』
8 ラディカリズムの記憶―三田誠広『ペトロスの青い影』・辻章『この世のこと』
9 メタフィクションの陥穽―中島梓『コミュニケーション不全症候群』・竹本健治『ウロボロスの偽書』
10 母と息子の地獄―山下悦子『マザコン文学論』・荻野アンナ『背負い水』
11 イニシエーションの現在―辺見庸『自動起床装置』・池沢夏樹『タマリンドの木』
12 SFと最後の小説―大江健三郎『治療塔惑星』・野阿梓『バベルの薫り』
13 既遂の革命・未遂の恋愛―小田実『ベトナムから遠く離れて』・富岡多恵子『水上庭圏』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tanaka9999

9
1992年発行、福武書店の単行本。13編。前に読んだ本も評論系で、連続で評論集となった。かなり硬派。時代もあるのだろうか、だいぶ「攻撃的」というべきだろうか。各章で何を論じているかはタイトルに示されており、論評対象となる人物と作品がある。ただしタイトルをみただけでは関連がわかりにくいものもあった。2025/06/29

コウみん

1
昭和が終わり、平成になったばかりのこの時期の事情を文学的に解説した。 多くの本から愛、性、文学、ジェンダーなどいろんな観点から見られたこの時代はバブルの中とモラトリアムな心があぶれていたかも知れない。2021/04/28

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