内容説明
息子を禅僧への道に送り出した変哲もない家族の戸惑いと、型破りな師匠の尼僧をユーモラスに描き、「現代の子捨て物語」と評された、芥川賞受賞作ほか2篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大粒まろん
15
あまり面白味は感じられず、随所に女性への偏見が散りばめられていた笑。登場人物も全体に紋切り型で人間味がない、曹洞宗についても、まともな専門書を一冊読めば分かり得る内容、和尚様の考案もお好きな禅語をあげているのか、全てにおいて奥行きが足りない感じのまま終わってしまった。男性(父親)と女性(母親)の子への考え方や距離感の違いは致し方ないとしても、男性に多く感じる1人で勝手に決めてる。は、どーして通じないのか??ほんとよくわからない。やっぱり「愛と情」それらの大いなる勘違いがないと、他人とはやっていられない笑。2023/06/06
井戸端アンジェリか
13
【芥川賞・直木賞作品を読む】禅とは何か。突然問われても困るってものよ、わかるようでわからないようで言えるようで言えないようで、ん゛───だから修行するのか見つける為に。 和尚のキャラもいいし最初は面白かった。なのに読み終わる頃にはつまらなく感じる。他の二作品にも漂う、別にいつでも日本捨てたるでアメリカ臭がプンプンしているからかもね。著者がそんな事思っているかどうかは謎なので勝手な想像ですが。2016/01/20
OMO
2
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:△2023/01/18
tesco
2
タイトル通り長男が出家するまでを描いている。子供がどうしても坊さんになりたいという強い意思を持っているなら親として止めることはできないが、それでも中学高校から養子に出してまでは寂しいな。執着、欲深と言われたらそれまでだけど。2013/10/07
Kazumasa Kawate
2
前半はとても面白いのだが、妻が出てくる後半で話がもつれてしまって描こうとしているものがわかりにくい。和尚のキャラクターも一変してしまっていて、人間味がなくなってしまう。なぜ?って思ってしまった。2013/06/04