- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 創作絵本
- > 民話・神話・古典絵本
内容説明
これは宮沢賢治の初期の童話に属しますが、天上的なもの、「まことのひかり」への、それといっしょになれたら「もう死んでもいい」という切々とした願いが、もっともはっきりと言われている作品のひとつでしょう。もっともその願いは、さまざまに姿を変えながら宮沢賢治の生涯の作品や行動のすべてをつらぬいているのですが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
39
賢治の初期の童話。めくらぶどうの虹への〈一緒になれたらもう死んでもいい〉という切々とした訴え。聖書の山上の垂訓の野の百合のたとえを引いて〈まことのちから〉を説く虹。絵の力も有るかもしれないが、仏教的でもある。難解で何回も(;・∀・)読んだ。〈まことのひかりと一緒になれたらもう死んでもいい〉という願いは賢治の生涯の作品や行動全てを貫いている、との解説の言葉に、宮沢賢治作品、よく知られたものだけではなく読んでいきたいと思った。2020/10/19
ヒラP@ehon.gohon
22
「めくらぶどう」という、ちょっと違和感のある名称の実は、全盲の人の眼球の色に似ているからとつけられた野葡萄の俗称だということです。 その実の色を見ていると、虹の淡い色に近しいものを感じました。 めくらぶどうの不自由さと、虹のはかなさが擬人化されて語り合うのですから、とても神秘的な世界です。 宮沢賢治の着眼点と抒情性を、近藤弘明さんが視覚的に、高度な神秘感に引き上げた絵本です。2023/04/01
いくっち@読書リハビリ中
2
日本画家・近藤弘明氏による宮澤賢治の絵本。山上の垂訓にある野の百合のたとえを引きながら、仏教的でもある。思想めいてはいるが、さだめなきもの、はかなきものの「まことのひかり」を詠った大人の絵本。2012/02/26
はこ
1
宮沢賢治は結構読んでたつもりだけれど、こんなんあったっけ?って感じで開いた。語彙の問題で、よく読んでいた児童書全集とかでは省かれてたのかもしれない。 話としては銀河鉄道の夜とかよだかの星と同じような感じでもっとシンプル。ただ、この話見て「めくらぶどう」を調べたらとても綺麗な実だったのでそれだけでも読んだ価値あったかも。2025/06/26
星
1
2022/11/252022/11/25
-
- 和書
- きみのそばにいるよ
-
- 和書
- ここから始まる仕事の世界