- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 創作絵本
- > 民話・神話・古典絵本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
41
随分前にたぶん図書館で読み、あまりにも絵が素晴らしく数年後にネットで見つけて購入した自宅本。しばらくぶりに見てもこの絵は素晴らしいと思う。中古で「森口文庫」という判がある。個人文庫のものだったのかしら。2020/09/15
chimako
38
今日の講座のための予習。何度読んでもよだかに対する周りの理不尽な振る舞いに嫌な気持ちになる。自分たちが是で少し変わったものに関しては非常に厳しい日本。ただ見た目が良くないというだけで疎まれるよだかは、抗いようのない病気や出身地で避けられ続けた人々を代弁するのか。死ぬまで飛び続けて星になったよだかはそれで満足だったのだろうか。自分の中ではただ読むだけでは終わらない作品。やっぱり暗い気持ちになる。2013/09/19
*さくら*
20
「よだか」という鳥が主人公の絵本です。見た目が醜いからと周りの鳥達に蔑まれ。名前に「鷹」の字がついている事から、鷹からは理不尽に改名を突きつけられ、さらに晒し者のような真似をしろといわれる。好きでその容姿でその名前で生まれてきたわけでないのに。よだかのつらく苦悩する様に心が苦しくなる。この本は鳥達の世界だけれども、そのまま人間に置き換えても、ありとあらゆる所で同じ状況がおきてる。そうするしかなかったとはいえ、よだかの取った行動は切ないし悲しい。子供達にも読んで欲しい作品。そして何かを感じとってほしい。2016/10/16
Rosemary*
19
美しくとても悲しい物語です。よだかは容姿のため周りから蔑まれています。そのうち、鷹からは、改名しなければ、殺すと脅されますが、自分も生きていくために、沢山の虫を殺していることに絶望し、自ら星になることを選びます。泣きながらどこまでもどこまでも高く跳ぶ姿がとても切なく目頭が熱くなりました。2013/11/02
ぬぬ
15
いつかの読書会で紹介された作品。気になっていまごろ手に取ってみました。「何のためによだかは生まれてきたの?」とこの作品を読めば誰もが思うのでは無いでしょうか。このお話は人間界においての話を動物に投影したのではないかと思います。生まれてきた人種、性別、身分…etc人は様々なものを背負って生まれてきます。全てが受け入れられるものではなく、時には差別や迫害を受けることも今、このご時世においても少なからずただ私たちが知らないだけであるのではないのかなと思います。その理不尽を作者が嘆いている私はそう解釈しました。2019/08/16