出版社内容情報
最近、ADHDが注目を受けている。子供の6~8%、大人の3~4%がADHDだとされる。書道家の武田双雲は、小さい頃から少し変わっていた。野球をやっていても、突然、雲の形に気を取られてぼんやり立ち尽くしてしまったり、みんなで遊んでいても、なぜかはぐれてしまったり。何かに夢中になると周囲が見えなくなり、団体で行動するのが苦手で、空気を読めなかった。大人になってもそれは変わらず、基本的にはポジティブな性格だが、自分を責めて激しく落ち込むことがあった。ある時、大人のADHDが専門の岩波昭医師と出会い、自分がADHDであることに確信を持つ。同時に、これは自分のせいではなく、ADHDのせいなのだと思えるようになり、気持ちが解放されたという。本書は、大人のADHDで人知れず苦しんでいる方、家族にADHDがいる方などに向けて、武田氏の経験と、岩波医師の診断、ADHDの人が気をつけるとよい点などをアドバイスするもの。
内容説明
時代が求める斬新な発想なら、ADHDに任せなさい!マインド・ワンダリング(心の徘徊)が芸術を生み出す!
目次
第1章 楽しかった子どものころと、孤独だった中学・高校時代(小学校に上がると僕のデコボコが少しずつ明らかに;時間割の意味がわからない ほか)
第2章 大学と就職を経て、ついに天命を見つける!(大学生活で本来の自分を取り戻せた;面接官と話が弾み、NTTに就職が決まる ほか)
第3章 武田双雲、ADHD専門医を受診する(小学校の通知表は診断の参考になる;明るく自由奔放だった小学校時代 ほか)
第4章 発達障害、ADHD、ASDの違いを知っておく(発達障害とは、どのようなことを言うのか?;大人の発達障害にはASDとADHDがある ほか)
著者等紹介
武田双雲[タケダソウウン]
1975年熊本県生まれ。東京理科大学卒業後、NTTに就職。約3年後に書道家として独立。音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーション、斬新な個展など独自の創作活動で注目を集め、数多くの題字、ロゴを手がける。パフォーマンス書道、書道ワークショップをさまざまな国で行うとともに、2013年には文化庁から文化交流使に任命され、日本大使館主催の文化事業などに参加。海外に向けて日本文化の発信を続けている。2020年3月末には、20年間主宰した書道教室「ひたばの森」を閉講した
岩波昭[イワナミアキラ]
神奈川県生まれ。昭和大学医学部精神医学講座教授。1985年、東京大学医学部卒。東大病院精神科、東京都立松沢病院、埼玉医大精神科などをへて2012年より現職。2015年より、昭和大学附属烏山病院長を併任。精神疾患の認知機能、司法精神医療、発達障害の臨床研究などを主な研究分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シュウヘイ