出版社内容情報
縄文人ってほんとうに日本人の祖先ですか?
縄文の謎にズバリ回答!
2021年7月、北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録された。
狩猟・採集の暮らしが1万3000年も続いた教師すぎる文化の謎。
農耕・牧畜なしに定住を実現した世界に例のない時代。
その日本独自の縄文時代とは何だったのか写真やイラスト満載で解説する。
内容説明
縄文人って、ほんとうに日本人の祖先ですか?1万3000年続いた驚異すぎる文化の謎。縄文のナゾにズバリ回答!
目次
第1章 What is 縄文?
第2章 縄文土器のQ&A
第3章 縄文人のQ&A
第4章 衣食住のQ&A
第5章 社会と家族のQ&A
第6章 おそれ・いのり・まつりのQ&A
第7章 縄文Q&Aあれこれ
著者等紹介
山田康弘[ヤマダヤスヒロ]
1967年、東京都生まれ。筑波大学第一学群人文学類卒業後、同大学大学院に進む。国立歴史民俗博物館教授を経て、東京都立大学人文社会学部教授。専門は先史学。縄文時代の墓制を中心に、当時の社会構造・精神文化について研究を進める一方、考古学と人類学を融合した研究分野の確立をめざしている。多くの著書で縄文時代の魅力を伝え続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
60
中学生以上であれば分かりやすいと思います。これまでの著者の作品が難しいと感じられた人の為に、Q&A形式にして多くの人が疑問に思ったことを纏められているようです。文字が残っていない1万5千年〜2300年前のことを確証するのは大変だという事がよくわかりました。だからこそ、惹かれると思うのですよね。縄文時代は平和であった(大きな争いはなかった)ことが一番羨ましいと感じたのですが子供でも5歳くらいになれば役割があり、歳を取れば退きサポートに回るという社会的分担が長い時代を支えたのでしょうね。2022/08/25
tamami
45
著者には『縄文時代の歴史』(講談社現代新書)などの先行書があるが、読者からもっとコンパクトで分かり易くという注文を受け、「54のQ&Aで読み解く縄文時代」と副題にあるような本書が生まれた。確かに読みやすく、縄文時代を概観すると共に、小中学校の教室でも出て来そうな様々な疑問にも分かり易く答えてくれる。先頃一部で話題になった土偶=植物の精霊説にもサラリと触れられている。弓矢の名人はどのくらいの距離から命中させる人?という質問に、世界の狩猟民の話として、獲物にできるだけ近づいて射る人とあり、その通りと妙に納得。2022/04/01
コーデ21
20
9月に読んだ山田氏著の『縄文時代の歴史 』と内容的にはカブってるものの、質疑応答形式なため、より簡潔に明快に縄文時代の様々な様相が理解しやすかったように思います。「縄文文化」と一括りにできないほど各地の地域差があったということを改めて再認識! 帰属する集団コミュニティ維持のため「自由恋愛はご法度だった」? 縄文時代には「ロミオとジュリエット」みたいなカップルは無理だったのかも💦2022/12/02
やま
6
縄文時代についてQ&A形式でわかりやすく解説。読みやすかったです。 2023/05/22
陸
3
図書館。科学による研究結果ってすごい。内容も分かりやすくて面白い。まだ解明できていないことは「分からない」と次の研究に持ち越しているのは、未来への楽しみでもある。縄文時代の海岸線の絵が好きだ。地球の温暖と寒冷が交互にきてるなら、今の温暖化といわれているのもその影響?2022/07/31