内容説明
ロシア、インド、トルコ、中国、朝鮮、中央アジア諸国そのほか、世界はモンゴル帝国の末裔である!現代に引き継がれる、知られざる一大ドラマがここにある。
目次
第1章 チンギス・ハーンの出現
第2章 草原の覇者から世界の帝王へ
第3章 チンギス・ハーンの祖先たち
第4章 遊牧世界の夜明け
第5章 チンギス・ハーンの子孫たち
第6章 モンゴル高原のハーンたち
第7章 現代のチンギス・ハーン
著者等紹介
岡田英弘[オカダヒデヒロ]
1931年東京生まれ。歴史学者。中国史、モンゴル史、満洲史、日本古代史と幅広く研究し、まったく独自に「世界史」を打ち立てる。東京外国語大学名誉教授。東京大学文学部東洋史学科卒業。1957年『満文老档』の共同研究により、史上最年少の26歳で日本学士院賞を受賞。アメリカ、西ドイツに留学後、ワシントン大学客員教授、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryo Sogawa
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モンゴル族を中心に見た12世紀以降のユーラシア史。大量の内容が圧縮して書かれているので、一度読んで分かったとは言い難いが、モンゴル族がユーラシア大陸の歴史の形成に重要な役割を果たした事は感じられた。元寇だけじゃないのね。2016/05/02
宣和堂
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ヒデヒロー先生の再版本…ながら、検索すると元の本はプレミア価格がついているようで、この本だと入手しやすかったりKindle版が出ていたりでなかなか心苦しい。 内容的には『チンギス・カンとその時代』で最近はこういう説になっているのか~と思った箇所は大体この本に書いてあり、ヒデヒロー先生やっぱすげぇ…ってなる本だった。2016/01/24
MIRACLE
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朝日文庫版『チンギス・ハーン』の再版。英雄の生涯と業績を中心に、モンゴル民族の歴史、中央アジアの遊牧帝国の歴史、モンゴル帝国のその後、現代に至るチンギス・ハーンの子孫とその活動についてのべたモンゴル民族の通史である。カタカナの人名とその系譜が煩雑で、しかも、わかりやすく伝える工夫もない。そのため、読み通すのが苦行だった。また、元朝秘史を作り話と断っておいて、史実と並列するのは意味不明である。筆者は本書冒頭の「新版まえがき」で、唯一の絶版本の復刊を喜んでいるが、このまま絶版でもよかったと思える内容だった。2016/01/23