内容説明
リットンは「満洲国」の存在を認めていた!英文原文はHP上にアップ!歴史の真実を読み解け!
目次
第1章 シナにおける最新事情の概要
第2章 満洲
第3章 日支両国間の満洲に関する諸問題(1931年9月18日以前)
第4章 1931年9月18日とその後満洲で発生した事件の概要
第5章 上海事件
第6章 「満洲国」
第7章 日本の経済的利益とシナのボイコット
第8章 満洲における経済上の利益
第9章 解決の原則および条件
第10章 理事会に対する考察と提議
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
評論家。上智大学名誉教授。1930年生まれ。1955年上智大学大学院修士課程修了。ドイツのミュンスター大学、イギリスのオックスフォード大学に留学。ミュンスター大学哲学博士(1958年)、同大学名誉哲学博士(1994年)。歴史、文明、社会など幅広い分野において、深い学識に裏打ちされた鋭い評論を展開し続けている。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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phmchb
7
近隣諸国条項によって「汚染」された教科書には書いてないリットン調査団の真実、ここにあり。2014/10/02
田山河雄
1
最大の関心事はどの様な解決策が提示されたかであり、その意味での注目個所は第九章「解決の原則および条件」と第十章「理事会に対する考察と提議」でしょう。そこには解決の為の考え方や原則が述べられてはいるが、「世界の他の地域に類例を見ない多くの特殊事情がある」と言いながらも、当事国の招請・建言会議や当事国間での条約を述べるばかりで国際連盟としての裁定、暫定直接統治迄は示し得ていない。能力の範囲外だったか、それもシナの主権を認める前提であり想定外の外交的敗北だった。シナが日本の立場であったならどう動いたであろうか2020/07/06
T-hiro
0
原題"Report of the Commission of Enquiry into the Sino-Japanese Dispute"「日本人が名前は知ってるけど読んだことが無い文書」ランキングを開催したら、絶対上位に入る読み物。当時の状況を考慮せずにはコメントは難しいんだけれども(暴走気味の日本軍部と内閣の関係とか、国際連盟からのプレッシャーとか、国内世論とか)、報告書を単体で読む限りでは、大分日本有利な内容で驚く。学校で日本近代史を習うだけだと、報告書→国際連盟脱退、って事しか教えられないから2017/03/20
Jun
0
「1931年9/18柳条湖で満鉄爆破、32年3/1満州国建国」「日本は中国に1番近く、最大の顧客だから日本が1番困っている。中国側の経済ボイコットによる日本の損害は中国政府の責任に発展する」「報告書では日韓併合をannexation of Koreaと正しく記述されている。持ち出しという意味で英がスコットランドにも用いている」「満州国は公平な行政、匪賊からの保護、軍費削減による減税、通貨の改革、インフラ整備、参政権付与」1872年は日本の人口3300万人、1930年には6500万人」2020/02/13
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