内容説明
〓(とう)小平とも握手した記者が、中国の内部資料も駆使。不透明な陣容と能力を丸裸にする。
目次
第1章 中国の軍事力の全体像
第2章 党の軍隊
第3章 “司令塔”の四総部
第4章 大軍区と戦略正面
第5章 士兵と軍官
第6章 陸軍
第7章 海軍
第8章 空軍
第9章 第二砲兵
第10章 宇宙戦力
第11章 武器輸出
著者等紹介
竹田純一[タケダジュンイチ]
NHK考査室。1950年生まれ。73年東京外国語大学中国語学科卒業、NHK入局。78年外信部記者、朝鮮半島担当として北朝鮮・韓国をひんぱんに取材。83年北京支局特派員、初めてビデオ・カメラを持ち込み、改革・解放に転じた中国の都市や農村を精力的に報告、「人民解放軍196師」などNHK特集を多数制作。86年国際部記者(防衛庁担当兼務)、西側TVとして初めてウラジオストックなどを取材。88年ニューヨーク特派員、国連担当。作家H.ソールズベリーとNHKスペシャル「天安門に立つ」で「天安門事件」を現地取材。90年北京支局長、李鵬首相、王震副主席らに単独インタビュー。92年国際放送局チーフ・プロデューサー、中国・朝鮮半島向け放送責任者、TV国際放送「NHKワールド」立ち上げに参画。2004年から考査室で報道統括などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とく
1
中国人民解放軍の組織や体制について淡々と500頁かけて述べた本。時折挟まれる筆者の中国駐在時のエピソード以外は、はっきり言って退屈……つまり、この手の本では内容が信用出来る証拠である。組織や人事体制、場合によっては装備の思想などからも、人民解放軍が『国家』でなく、『共産党(とその独裁)』のための軍隊であることがよく分かる(それは『中華人民共和国』という国の在り方を端的に示しているのかもしれない)。良書だが、惜しむらくは情勢変化前の2008年出版であること。改訂版・続編の出版が待たれる。2014/12/03