内容説明
今ある喜びも苦しみも、生きにくさも、すべては胎内から始まっている―。従来、知覚が未熟で何もわかっていない存在と考えられてきた胎児は、近年の研究によって、胎内ですでに触覚・聴覚・嗅覚などの五感が機能し、知覚も意思もあることが知られるようになってきた。そして、母親の胎内にいたときの環境格差がバーストラウマとなって、その後の人生に多大な影響を与えているという。胎内記憶を語る大勢の子どもたちの驚くべき証言を手がかりに、トラウマの連鎖を断ち切るための家庭や社会のあり方を考える。
目次
第1章 胎児に意識はあるのか(子どもたちは覚えている;さまざまな「出生前後の記憶」 ほか)
第2章 出生前後の記憶の実態(胎内記憶の調査;大規模調査の概要 ほか)
第3章 出生前後の記憶の具体例(胎内記憶(胎芽から誕生の直前までの記憶)
誕生記憶(誕生(出生)時の記憶) ほか)
第4章 胎内記憶を活かす分娩と育児(母子の絆を育む環境づくり;父親のサポート ほか)
終章 子どもたちの笑顔のために(よりよい分娩を求めて;バーストラウマの実態 ほか)
著者等紹介
池川明[イケガワアキラ]
1954年、東京都生まれ。池川クリニック院長、医学博士。帝京大学医学部大学院卒、上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、池川クリニックを開設。胎内記憶の研究の第一人者として知られ、母と子の立場に立ったお産と医療をめざしている。著書『子どもは親を選んで生まれてくる』(日本教文社)は日本文芸アカデミー賞ゴールド賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ひじり☆