内容説明
巷で聞かれる新しいリーダー像、それは「オヤジ」ではなく「アニキ」である。プロ野球界にも芸能界にも、いろいろな業界にアニキはいる。が、特筆すべきなのはＶシネマ業界だ。哀川翔、竹内力、小沢仁志…。彼らがアニキという称号を得るまでに何をし、何をしなかったのか。アニキになるためにはどんな条件が必要なのか。その創生期からＶシネマを見てきた著者が、アニキ俳優たちの本質に切り込む。そこから、現代社会の若者たちに求められるリーダー像が見えてくる。
目次
第１章 地上を跋扈するアニキたち（芸能界、野球界、政界など各界のアニキの相貌；アニキとは何なのか。そしてなぜＶシネマなのか）
第２章 アニキを生み出したＶシネマの世界（Ｖシネマの誕生；アニキ的役割の誕生；Ｖシネマの最初の帝王、哀川翔―「突破口の翔兄ィ」；それぞれのアニキ―「７人のアニキ列伝」；アニキを慕う弟分たち―「ベスト・オブ・弟分」）
第３章 わが国のアニキ史（歴史上のアニキ；映画俳優のアニキの歴史）
第４章 アニキを堪能するＶシネマ１０本
最終章 そして小沢のアニキへ
著者等紹介
谷岡雅樹［タニオカマサキ］
‘６２年北海道出身。高校卒業後、大阪や地元で建築現場や飲食店などさまざまな職場で働く。その後レンタルビデオ業を経て‘９９年「Ｖシネマ魂」（四谷ラウンド）を発表、以後文筆業に。スポーツ、映画などのフィールドで評論、ノンフィクションを書く（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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matterhorn
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アニキの誕生と発展。90年代の精神史を「アニキ」をキーワードにして語る本。「チンピラでしかなかったもの」の居場所としてのVシネマ創世記の記述が熱い。ヤンキー、チンピラ、アニキ、親分へと進化する哀川翔。2010/02/09
