出版社内容情報
大森 由紀子[オオモリ ユキコ]
著・文・その他
内容説明
中世、革命前後から現代まで。フランスを魅了し続けたさまざまなお菓子のレシピ集。
目次
1 中世―素朴なおいしさのお菓子 粉を混ぜて、焼く。とってもシンプル!(ウーブリ;ジャンブレット ほか)
2 王政期―城と修道院で生まれたお菓子 砂糖やチョコレートをふんだんに使って贅沢に(メレンゲ・シャンティ;ジェジュイット ほか)
3 革命後―愛らしい高貴なお菓子 宮廷の華やかな暮らしがしのばれる美しさ(バシュラン;シャルロット・オー・ポワール ほか)
4 現代―新時代の華やかなお菓子 洗練された美しさと軽やかさを両立(オペラ;ガトー・マルジョレーヌ ほか)
著者等紹介
大森由紀子[オオモリユキコ]
フランス菓子・料理研究家。フランス菓子と惣菜の教室「エートル・パティス・キュイジーヌ」主宰。学習院大学フランス文学科卒業後、パリのル・コルドン・ブルー、リッツ・エスコフィエ料理学校などで料理、菓子を学ぶ。伝統菓子や料理を文化的背景とともに書籍、雑誌、TVなどを通じて紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
の
1
中世期以降のフランス焼き菓子を現代流にアレンジし、名前の由来や誕生にまつわるエピソードを添えたレシピ集。中世には遠征用の長期保存が可能なパンが、王政期にはチョコレートを使った贅沢なものが、革命後には洗練されたカジュアルなものがと、歴史の中で嗜好の流行も変化していくのが窺える。フランス料理と聞くとクリームをふんだんに使った濃厚なイメージがあったのだが、それは王政期特有のもので、庶民は教会や修道院でふるまわれる小麦や蜂蜜を使った素朴で豊かな味に慣れ親しんでいたよう。フランス南部のそれに近い。2015/01/29